米軍による偵察を実の目的として、およそ50年前に世界初の再利用可能な宇宙船「スペースシャトル」が開発された。1981年に初めての打ち上げに成功するが、予想を上回る莫大なコストがかかることで批判を受けていた。NASAは人々の支持を得るため教師クリスタ・マコーリフによる宇宙からの授業を計画し「チャレンジャー」を打ち上げるも、乗組員全員が亡くなる事故が発生。スペースシャトルは存続の危機に直面する。
NASAの仕様を秘密裏に入手し独自の宇宙船「ブラン」を製造するソビエト連邦。打ち上げたハッブル宇宙望遠鏡に発生した不具合のため国から受ける批判。様々な困難がNASAを襲うが、技術流出を防ぐべくソ連の宇宙ステーション「ミール」存続のため協力したことが冷戦終結への足がかりに。「コロンビア」の打ち上げ失敗を乗りこえ、国際宇宙ステーションの組み立ては無事に完遂。スペースシャトルが残した最大の偉業となった。