2023年、元政府職員と退役軍人らが、UFOにまつわる極秘プロジェクトの存在を政府が隠ぺいしていると米国議会で初めて証言した。数十年前から未確認空中現象の目撃情報は多く存在したものの、政府は一貫してUFOやエイリアンの存在を否定してきた。しかし安全保障に関わる問題なので、今回こそ事実を突き止めると息巻く政治家も現れ…。世界が注目した歴史的な公聴会で、国家に奉仕してきた彼らが語った内容とは?
仕事柄、空を飛ぶ機会が多いパイロットはUFOと見られる物体との遭遇率が高い。しかし彼らは精神疾患を疑われて失職することを恐れ、軍や会社への報告を控える傾向があった。米国以外ではパイロットにUFOの目撃情報を報告する義務などを課し、本格的な調査に乗り出している。このまま貴重な情報を逃し続けるわけにいかない米国でもようやく、UFOに遭遇したパイロットを支援する民間プログラムが発足した。
信用や評判がすべての科学界において、証拠のないUFOについて語ることはタブーだった。しかし史上最大のミステリーに興味を持たない科学者はいない。冷笑を恐れて黙っていた彼らが連携して、プロジェクトを立ち上げた。物理、化学、科学の専門家などがAIや画像解析などの最新技術を駆使して、長年謎に包まれてきたUFOの解明に挑み始めている。科学の進歩によって新しいデータを得られる今、何か発見はあったのだろうか?
1960年代頃から急増したのがUFOやエイリアンと接触したという人たちだ。彼らは口をそろえて、大きな黒い目をした異星人を見たと話す。それは思い込みや夢ではなく彼らの身に起きた現実なのだろうか? 芸術家兼UFO研究家とハーバード大の著名な精神科医らが謎を解明すべく、立ち上がる。しかし頼りになるのは目撃者の記憶のみ。彼らを催眠術にかけて空白になった記憶を取り戻そうとするが…。
UFOを目撃するどころか、エイリアンに拉致されて人体実験をされたという人たちも存在する。彼らの体には似通ったマークや傷跡が残されているケースもあるが、それが意味するものとは? また、これが現実ではなく精神的な問題だとしたら、彼らの脳に共通点はないのだろうか? 目撃談を公表した人たちは世間から冷たい目で見られることが多い。その一方で、彼らに手を差し伸べたトップレベルの医師も厳しい状況に追い込まれる。
米国政府は何らかの情報を隠ぺいしていると思われても仕方がないほど、1950年代から頑なにUFOの存在を否定し続けている。そんな政府の立場を脅かすのが最新技術の数々。莫大な資金を投じずとも、研究することが可能な時代になってきているのだ。政府の発表を待てない素人科学者や民間の研究団体が“答え”を求めて、それぞれ自由な発想で動き出している。果たして宇宙に知的生命体は存在するのだろうか。