インディアナ州ニュートン郡の検視官スコットは就任間もないオフィスで箱詰の遺骨をみつける。1980年代、ハイウェイキラーとして知られた連続殺人犯ラリー・アイラ―に殺された若者だった。犯人も手口も明らかな事件。しかし彼には名前がなかった。スコットは身元不明者をDNAから割り出す専門家チームと協力、膨大な家系図を紐解きながら失踪した若者の行方を追う。やがて30年余り彼の帰りを待ちわびた家族と巡り合う。
アリゾナ州の荒涼とした砂漠で発見された少女の遺体。その17年後、アパッチジャンクション警察のステファニー捜査官はDNAドウ・プロジェクトとともに名もないまま埋葬された少女の系譜を辿り始める。間もなくドイツ生まれの叔父パトリックが見つかるが彼は兄弟がいることを知らなかった。複雑に絡む家族の系譜、少女の死によって巡り合う兄と弟。30年余り妹の帰りを待ち続けた姉。深い悲しみの中で家族は絆を見出していく。
テキサス州タイラーで発見された若い女性の白骨化死体。38年後、退職が目前に迫ったベテラン捜査官デヴィッドは、箱に入ったままの遺骨を取り出し殺人事件の捜査を再開。DNAドウ・プロジェクトのチームとともに女性の身元を割り出し、犯人を追う。やがて連続殺人犯の前夫が容疑者として浮上するが意外な真実が明かされる。はかなく数奇な生涯を辿ったジーナ。デヴィッドは母親に捨てられたと考えていた娘マーゴの元へ向かう。
オハイオ州ののどかな田園地帯で白骨化死体が発見される。スターク郡保安官事務所のブライアン捜査官にとって初めての殺人事件だった。捜査は難航するがDNAプロファイルによって系譜を辿り、被害者はマイケル・リーチと判明。アルコールと麻薬の問題を抱え、同居人に脅されていたことがわかる。音信が途絶えていたマイケルの3人姉妹が再会し彼の死を悼むが、殺人の容疑者は黙秘。事件の真相は謎のまま捜査は現在も続いている。
ネブラスカ州の墓地に埋葬された男性。その墓標には「無名の黒人」と記されていた。リポーターのマレッサは冷蔵貨車で1961年に発見された遺体を掘り起こし、?NA情報を使ってこの人物が誰なのか、なぜ貨車で氷の下敷きになっていたのか、謎に満ちた過去を辿る。人種隔離政策が施行されていた時代背景、列車で遺体を発見した当時の鉄道職員、DNAで次第に明らかになる一族の系譜。しかし誰も彼の存在を記憶していなかった。
真夜中に火だるまになって死亡した男性。1996年4月ジョージア州アトランタで起こったこの事件は捜査線上にデヴィッドという名が浮上するが、やがて迷宮入りとなった。行方不明者に関する記事を書いているダニエルは悲惨な死を遂げたこの男性が誰なのか調べ始める。DNA情報を元に家系図に記されていない家族の存在が明らかになり、遺体を確認したはずの姉マリリンが見つかる。しかし、事件の真相は依然謎に包まれていた…。