ナショナル ジオグラフィック

メーデー!7:航空機事故の真実と真相

原題: Air Crash Investigation 7
メーデー!7:航空機事故の真実と真相の写真

放送予定

24.12.27 01:00
 エールアンテール148便 (原題: Doomed To Fail) [二]
25.01.10 01:00
 チョークス・オーシャン・エアウェイズ101便 (原題: Miami Mystery) [二]

番組内容

最新の映像、インタビュー、再現映像を使って、歴史に残る飛行機事故を調べ、その経過と原因を探る。飛行機の安全性は向上しているのか、それぞれの事故の原因を検証する。

■60分×8話

エピソード

「 ブリティッシュ・エアツアーズ28便 (原題: Panic On The Runway) 」

ブリティッシュ・エアツアーズ28便 (原題: Panic On The Runway)の写真

1985年8月22日、ブリティッシュ・エアツアーズの28便がギリシャのコフル島に向けてマンチェスター空港を離陸しようとしていた。しかし速度を増すにつれ、胴体から大きな落下音が聞こえたためパイロットは離陸を中止した。原因はタイヤの破裂かと思われたが、機内で左側に座っていた乗客がエンジンから火が出ているのを発見。まもなく真っ黒な煙がキャビンに充満し、逃げ出そうとする乗客でパニックが起きた。そして数分後、機体は完全に炎に包まれ、55人が死亡した。小さな火災がイギリス航空史上に残る大惨事に発展した原因を探る。

「 ノースウエスト航空255便 (原題: Cockpit Chaos) 」

ノースウエスト航空255便 (原題: Cockpit Chaos)の写真

1987年8月16日、ノースウエスト航空255便がデトロイト・メトロポリタン国際空港で待機。目的地はアリゾナ州フェニックスだったが、まだ滑走路が見つかっていなかった。出発時刻ギリギリになって管制官が滑走路を変えたため、パイロットたちは滑走路への入り口を見つけるのに苦労していたのだ。出発時刻を45分過ぎて、ようやくDC-9の誘導滑走が始まった。すぐに255便は時速150キロの速度で音を立てて走り始め、機長のジョン・マウスは操縦桿を引いた。しかし機体は照明灯にぶつかり、何とか離陸した直後、ビルに激突して高速道路に墜落し、アメリカの航空史上2番目と言われる悲惨な事故となった。果たしてこの大事故の原因とは?

「 エールフランス296便 (原題: Pilot Vs Plane) 」

エールフランス296便 (原題: Pilot Vs Plane)の写真

1988年6月26日、当時の最先端を行く旅客機エールフランス296便、エアバスA320型がデモ飛行を計画していた。アブシーム空港の航空ショーで超低空飛行を行うのだ。しかし小さな飛行場で悲劇は起きた。航空機が森に墜落し炎上したのだ。宣伝を狙っていたエアバスはこの悲劇で大損害を被ったうえに大がかりな捜査の対象となり、パイロットと航空機どちらの過失であるかを見極める事故調査チームに大きなプレッシャーがかかった。

「 USエアー1493便 (原題: Cleared For Disaster) 」

USエアー1493便 (原題: Cleared For Disaster)の写真

1991年2月1日、夜のロサンゼルス国際空港は混み合っていた。そのため最終進入中だったUSエアー1493便(ボーイング737-300)のパイロットが着陸の指示を求めても、管制塔からは長い間返答がなかった。空港が間近になってようやく着陸許可が出たが、着陸直後に1493便は炎を吹き出し、使われていないビルに突っ込んだ。救援隊が現場に駆けつけ生存者が炎の中から運び出されると消防士たちは驚くべきものを発見した。事故調査チームは事故の真相を解明できるだろうか?

「 大韓航空007便 (原題: Target Is Destroyed) 」

大韓航空007便 (原題: Target Is Destroyed)の写真

1983年9月1日、大韓航空007便が269人の乗客を乗せて日本海上空を飛行していた。パイロットはニューヨークからソウルまでの長いフライトで最後まで燃料を持たせようと、さらに高い高度での飛行を申請した。ところが007便が高度を上げた直後に急速な減圧状態となり、コントロールを失い、きりもみ状態で海に墜落した。数日のうちに事故は国際的な関心事となり、ソ連は007便を撃墜したことを公式に認めた。冷戦の緊張が高まる中、2つの超大国の出方は国際事故調査チームの捜査結果に委ねられた。果たして彼らは全面戦争を回避し、事故の真相を突き止めることができるのか?

「 オンタリオ航空1363便 (原題: Cold Case) 」

オンタリオ航空1363便 (原題: Cold Case)の写真

1989年3月10日、ウィニペグ行きのオンタリオ航空1363便が、人里離れた場所にある北部の空港で、短い乗り継ぎ時間ののちに離陸の準備をしていた。すでに1時間の遅れが出ており、パイロットは大雪のためにさらに出発が遅れることを心配していた。燃料補給ののち機体は滑走路を進み、やがて加速して離陸スピードに達した。しかし離陸直後に滑走路端の木に接触し、大きく機体を揺らしながら森に突っ込んだ。数ヵ月後にやっと事故の原因が解明されたが、その時には別の航空機が冷たい魔物の犠牲になっていた。

「 エールアンテール148便 (原題: Doomed To Fail) 」

エールアンテール148便 (原題: Doomed To Fail)の写真

1992年1月20日、フランスの山岳地帯であるアルザス地方の上空で、エールアンテール148便がストラスブールに向かって着陸態勢に入っていた。これは世界で初めて主制御装置をコンピューター化したエアバスA320型機で、自動操縦装置でプログラムされた滑走路への着陸が風や悪天候のせいで不可能になると、パイロットたちは自動操縦機能を調整しながら別の滑走路に着陸しなくてはならなかった。しかしパイロットたちが目視での着陸準備に入っている間に、自動操縦装置の影響で機は若干コースを外れていた。そして雲を抜けたとたんに、機体は木に接触し山肌に激突した。

「 チョークス・オーシャン・エアウェイズ101便 (原題: Miami Mystery) 」

チョークス・オーシャン・エアウェイズ101便 (原題: Miami Mystery)の写真

2005年12月19日、チョークス・オーシャン・エアウェイズ101便のグラマン・ターボ・マラードがバハマに向けてフロリダ州のマイアミビーチを離陸しようとしていた。この飛行艇は飛行機でありスピードボートでもある水陸両用機で、ツインターボ・プロップ・エンジンを搭載。世界有数の忙しい港を行き来していた。この日の101便は順調に離陸したあと雲に向かって上昇、数分後には150メートルの高さに達したが、突然爆発を起こした。救助員が墜落現場に急行したが生存者はおらず、目撃者や観光客のビデオによって、空中で翼が1枚落ちたことが分かった。その原因を事故調査チームは突き止められるだろうか?

この番組をシェアする

視聴方法

WATCH NAT GEO

地球の今 わたしたちの未来
知り、驚き、感動する世界最高峰のドキュメンタリーをもっと身近に