海賊ベラミーの財宝を探せ!

原題:The Pirate Code : Hunt for Black Sam's Treasure

番組内容

「パイレーツ・ハンター」は、17世紀の海賊ブラック・サム・ベラミー船長と海賊船ウィーダ号を巡る2時間のドキュメンタリーである。この歴史冒険活劇に、現代のパイレーツ・ハンターで海洋考古学者のバリー・クリフォードによる、沈没したウィーダ号とその伝説の宝探しの物語が織り込まれている。

番組のオープニングでは、"大西洋の墓場"といわれる米マサチューセッツ州ケープコッド沖で、まれに見る激しい嵐に襲われたウィーダ号の劇的な沈没の様子が再現される。乗組員は忠誠心はあるが無法者の海賊たちで、デッキの下の箱に隠してあったとされる4.5トンの財宝と共に海に沈んだ。

そして、ウィーダ号の船長で海賊黄金時代に最も成功した1人である悪名高きブラック・サム・ベラミーの物語が続く。サム・ベラミーはイングランドの片田舎デボンに生まれ、母親は彼の出産時に亡くなった。その後サムはイングランド南西部の活気あふれる港町プリマスへ移る。そこで初めて海賊の話や大海原での暮らしを聞き、想像力をかき立てられ、船乗りになるのだ。そして船員見習いとしてケープコッドへ向かう。そこは海賊や密輸人、犯罪者のたまり場だった。船乗りの技術を身に付けたがお金に困っていた彼は、当然のように海賊に転じるのである。

場面は現代に移り、パイレーツ・ハンターのバリー・クリフォードをカメラが追う。ケープコッドで生まれ育ったバリーは、ブラック・サム・ベラミー船長とウィーダ号の物語に魅せられ、それが彼の生涯のテーマになるのである。彼はウィーダ号探しを決心した時のことや、その後何年もの間危険を冒しながら船を探してきた日々を振り返る。

再びサム・ベラミーの物語に戻り、海賊船の船長になる経緯や、カリブ海を通る商船を次々に略奪した絶頂期、そして究極の獲物ウィーダ号を見つけるドラマチックな瞬間を再現する。サムはウィーダ号を3日間追い続け、ようやく自分のものにするのだ。

また現代に戻り、バリー・クリフォードがウィーダ号の鐘を見つけて沈没船の発見を確信した時のことを振り返る。その鐘には"1716年ウィーダ号"と刻まれており、バリーが欲しかった沈没船の確固たる証拠だった。彼は世界で唯一本物として証明された海賊船の残骸を見つけたのだ。

番組の後半では、ウィーダ号の沈没地点から回収された遺物を検証する。海賊のピストルから財宝、世界最年少とされる海賊の足の骨まで様々な物が、黄金時代に生きた海賊たちの実生活についてユニークな情報を与えてくれるほか、ウィーダ号のような海賊船の暮らしはどんなものだったかを細部まで明らかにする。

そしてブラック・サム・ベラミーがウィーダ号の進路を北に変えて、アメリカの東海岸をケープコッドへ向けて進み、猛烈な嵐の中へ突っ込むところで海賊の物語は終わる。ウィーダ号と乗組員や財宝が沈没するシーンを繰り返し再現している。

一方、バリーの宝探しは続く。伝説の財宝はまだ見つかっておらず、ウィーダ号の秘密を明かそうとする彼の冒険は続くのだ。

歴史の再現映像とバリー・クリフォードのウィーダ号探しという現代の物語を交錯させることで、「パイレーツ・ハンター」は海賊を巡る神話を覆し、全盛期の海賊たちは本当はどんな人物で、どう生きどう死んでいったのか、ウィーダ号の遺物が実に面白いことを教えてくれる。