1941年5月。ナチスの恐るべき新型戦艦ビスマルクが、連合国の通商ルートを破壊するため、大西洋へと出港した。もしもビスマルクが大西洋に達したら、第二次世界大戦の形勢がドイツ側に傾きかねない。それを阻止するため、巡洋戦艦フッドを旗艦とするイギリス本国艦隊が出撃する。果たしてイギリスの艦隊は、巨大戦艦を止めることができるのか?このエピソードでは独自の俯瞰解析で、ビスマルクをめぐっての追撃戦を解説する。
1940年4月。ドイツ海軍の軍艦がノルウェーのフィヨルドに侵入した。重要な港を手中に収めて、鉄鉱石の安定供給を実現するのが、ヒトラーの狙いだった。しかし、中立国のノルウェーに影響力を行使したいイギリスの海軍が、ドイツ船を追跡して戦闘が始まる。このノルウェーの戦いでは、それまでにない戦術が生み出される。そして、ナチスが世界初の核兵器を手にするのを阻止するため、勇敢なレジスタンスの特殊部隊が活躍する。
1942年8月。ヒトラーは東方に狙いを定め、ドイツの爆撃機がソビエト連邦の都市スターリングラードを破壊する。燃え尽きて骨組みだけになった工場が、狙撃手や火炎放射器で敵を焼き払う者、それに至近距離で撃ち合う兵士たちの戦いの場と化す。そして疲れ切った部隊は、過酷なロシアの冬とも戦って生き延びなくてはならない。このエピソードでは独自の俯瞰解析で、第二次世界大戦中、最も凄惨でむごたらしい攻防戦を解説する。
1943年7月。ソビエト連邦のクルスク周辺に広がる広大な草原地帯で、史上最大の戦いの1つとも言われる、戦車対戦車の機甲戦が始まった。ヒトラーは80万人におよぶナチスの兵士を動員して、容赦のない攻撃を開始した。その目的は、スターリンに壊滅的な打撃を与えてソ連軍、つまり赤軍を地球上から一掃することだった。そして、この大規模な衝突はナチスの最新の兵器や戦術と、ソ連の工業力との対決という側面も持っていた。
ヨーロッパ大陸における第二次世界大戦が終わりに近づくと、西側連合国とソビエト連邦の両陣営は、ナチス・ドイツの中枢であるベルリンを巡って争奪戦を繰り広げた。ヒトラーが潜んでいる首都の凋落は、第三帝国の終わりというだけではなく、世界的規模の新たな勢力争いの始まりだった。ナチスが持つ核技術の捜索と、ベルリンを防衛するドイツ軍の悲愴な戦い。その最終局面の結果が、戦後のヨーロッパと世界の行く末を決めるのだ。
1942年の秋。ドイツとイタリアの戦車が、イギリスが支配するエジプトになだれ込む。その目的は、連合国軍に物資を供給する重要なルートであるスエズ運河を確保することだった。イギリス軍が侵攻の妨げになるエル・アラメインへ後退したため、ヒトラーのお気に入りの将軍ロンメルは、戦車による総攻撃を計画する。戦車や装甲車両がぶつかり合う中、イギリスの指揮官は密かに、そして巧妙に砂漠の狐を出し抜く作戦を立てていた。