今回は1980年代のラリーカー、メトロ6R4。最も危険なカテゴリーと言われたグループBで活躍したが、まもなく同カテゴリーが廃止されたためにワークスマシンは20台ほどしか生産されていないという希少な車だ。ラリーファンのオーナー、ブライアンは息子ジェラルドとレストアするつもりで愛車を購入する。しかし、不幸にも脳卒中で倒れてしまい、計画は中断を余儀なくされることに。非常に珍しい車のため、パーツの入手は困難を極める。
今回の車は1980年式のジャガーXJ-S。V型12気筒エンジンを搭載したイギリスの高級グランドツアラーだ。整備士だったイアンがレストア目的で購入。しかし、不幸にも病に倒れ、愛車は放置されることに。修理工場にやって来たXJ-Sは番組には珍しく良好な状態に思われた。しかし、それが甘い見立てだったことをティムとファズは思い知ることに…。欠点だったハンドリングを改善するため、ティムは最先端のサスペンション技術を導入する。
今回の車はフィアットX1/9。ベイビーフェラーリとも称されるイタリア製の小型スポーツカーだ。オーナーのスティーブは、末期の食道がんに侵されており余命いくばくもない。オーナーはX1/9にはひとかたならぬ愛着を持っており、特にブランド名が書かれたステッカーとシートの布地はそのまま残したいという。ティムとファズは、時間と闘いつつ、オーナーのこだわりも守らなければならない。レストアを成功させることはできるのだろうか。
今回はフォルクスワーゲンのビートルを大きく改造したウィザード。オーナーのアンドレアスは突然酸を浴びせられるという事件の被害者となってしまい、大やけどを負ったうえに、片目の視力まで失ってしまう。その後、レストアを夢見て中古のウィザードを購入するが、自身でレストアを行える状態までの回復は難しく、愛車は放置されることに。視覚に障害を持つオーナーが運転できる車にすべく、創意工夫を凝らしたレストアを行う。
今回は1969年式のジェンセン・インターセプター。米国クライスラー製のパワフルなV8エンジンにイギリスの優れた技術を融合させた贅沢なGTだが、メーカーの倒産により希少な伝説の名車となっている。オーナーのニックは憧れて手に入れたピスタチオグリーンの愛車を大切に乗っていた。しかし、不幸にも骨粗しょう症を患ってしまい、愛車は放置されてしまう。鮮やかな塗装に隠された予想以上の腐食がティムとファズを苦しめることに。
今回の車は番組史上初となるロールス・ロイス。畳み込み式シートを装備した1929年式のドクターズ・クーペである。オーナーは亡き父から愛車を受け継いだものの、家業の倒産により、車を完成させるという父との約束を果たせずにいた。シャシーや内装の状態が良好なことから、今回はビンテージ感を残して修復することが決まる。ティムは、ロールス・ロイスの代名詞であるスピリット・オブ・エクスタシーの製造工場も見学することに。
今回の車は1990年代のプジョー106ラリー。小さなボディーながら走行性能に優れた傑作ホットハッチだ。オーナーは大学生のセナ。その名からも分かるとおり、家族全員がカーマニアだった。しかし、数年前に兄と父が相次いで命を絶ち、セナは失意のどん底に突き落とされることに。形見となった106ラリーは今や動かず、ただ放置されているのだった。彼女の心の傷を少しでも癒やすべく、ティムとファズが思い出の車のレストアに挑む。
今回の車はフランスの伝説的なラリーカーであるアルピーヌA110だ。オーナーは飲食店の元店主グイード。老後に愛車を修理しようと考えていたが、パーキンソン病を患い、かなわぬ夢に。レストアを引き受けたティムとファズだったが、引き渡されたのは歪んだボディシェルとガラクタパーツの数々。体が不自由なグイードのために、ドアの開閉が楽になる最新技術も取り入れることに。果たして、レストアを成功させることはできるか。
今回の車は1978年式ベッドフォード・HAを改造したアイスクリーム・トラック。オーナーであるバーバラは、長年、夫と二人三脚でアイスクリームの移動販売をしていた。しかし、夫が他界してしまったことで、最近はふさぎ込みがちになってしまっている。アイスクリームが大好物のティムは心を躍らせるが、目の前に現れたのはボロボロに崩れかけた超オンボロ…。2人はボディーをイチから作り直すというかつてない難題に挑むことに。
今回は1972年式のフォード・コルチナMk3。かつてはイギリスのベストセラー車だったが、今ではほとんど見かけることがない車だ。オーナーは作家で歴史家のボビー。70年代ポップカルチャーを愛し、長年愛車を修理したいと望みながらも、その夢をかなえられずにいた。状態の良い内装に喜んだのもつかの間、ボディーやエンジンに隠された劣化が徐々に明らかになっていく。果たして、ボビーと家族の夢をかなえることはできるのだろうか。
今回の車はボンドバグだ。ご存じない方のために説明しておくと、「ボンド」と言ってもあのジェームズ・ボンドとは何の関係もない。1970年にボンド・カーズから発売されたオレンジ色の風変わりな小型三輪自動車で、未来的なデザインが人気を博した。オーナーは69歳の元エンジニア、イアン。退職後に車を直そうと考えていたが、病に倒れてしまう。果たして、ティムとファズはこの風変わりな小型三輪自動車をレストアできるのだろうか。