ランチア・デルタと言えば、世界ラリー選手権を6連覇したことのあるイタリアの名車だ。今回のオーナーは整備士のギャリー。長年、心臓の持病に悩まされ、愛車を放置してきた。修理を引き受けたティムとファズだったが、サビだらけの車体と動かないエンジンに悪戦苦闘。さらに、番組史上初のアクシデントが発生し、計画は暗礁に乗り上げる。2人は修理を完遂できるのか?そして、カーマニア同士の絆が呼んだ感動のラストとは?
フォルクスワーゲンの1965年式カルマンギア。ビートルのシャシーをベースにしたスタイリッシュなドイツ車だ。オーナーのリーは、この夢の車を手に入れた矢先に持病のクローン病が悪化し、車を修復することを断念していた。そんな夫を元気づけたいと妻のレイチェルが番組にSOSを発信。しかし車は事故によってボディーが歪み、エンジンも故障していた。そこで2人は車を真っ二つに解体し、徹底的に修復することにする。
ティムとファズが引き受けるのは1959年式MGAロードスター。約40年も納屋に眠っていた車は、最悪のコンディション。オーナーのビリーは、息子夫妻が新婚旅行中に南アフリカで命を落とすという痛ましい出来事に見舞われた。それ以来、愛車のレストア計画は頓挫。とはいえボロボロの車を前に、承諾を渋るファズたち。そんなとき、『スタン・リーのラッキーマン』の主演俳優であるジェームズ・ネスビットが助け船を出す。
獣医が天職だと語るジェレミーは熱心なアマチュアレーサーだ。プジョー205GTIを所有している。ところが、妻が脳腫瘍になってからというもの、獣医の仕事をセーブしながら介護を続けており、とても愛車を直す暇などない。そこで修理を引き受けたティムとファズ。伝説のラリーカーを復活させるべく奮闘する。さらに今回は、何と言ってもお披露目時のドッキリが豪華だ。ラリー界の生ける伝説、パディ・ホップカークに一役買ってもらう。
1968年式のシトロエンDS。第二次世界大戦時の元レジスタンス・メンバーで、御年94歳になるロジェの愛車だ。世界一美しい車として知られるDSだが、ロジェの車は当時の面影もないほどボロボロに朽ち果てていた。多くのパーツが行方不明なうえ、独自の複雑なハイドロニューマチック・システムも2人の頭を悩ませる。「魔法のじゅうたん」とも呼ばれるその夢のような乗り心地を蘇らせることはできるのか?
ティムとファズが引き受ける車は1971年式トライアンフGT6。2リットル直列6気筒エンジンを搭載した、パワフルなイギリス製の2人乗りスポーツカーだ。発売当時MGB GTの強力なライバルとして人気を博したクーペ型自動車だが、オーナーのアンドルーはマルファン症候群を患い、愛車の修復は不可能な状況に。そこでカー・SOSチームが救出に乗り出す。だが彼らの目の前に現れたのは、とても車とは呼べない物体だった。
1984年式トヨタFJ40ランドクルーザー。直列6気筒エンジンを搭載した日本製の名高いオフロード車で、競技会にも出場するパワフルな四輪駆動車だ。オーナーのアダムは車を自分で直すつもりでいたが、命に関わる不治の病に冒される。若きオーナーのために一肌脱ぐことにしたティムたちだが、この車種はイギリスではめったに見かけることがなく、純正パーツはもはや幻。ティムが番組史上最大の危機を迎えることに。
スバルのインプレッサと言えば、世界ラリー選手権を連覇したこともあるモーターファン憧れの車だ。オーナーのマットは、10年前に自前で改造することを目的にインプレッサを購入したものの、その後脊椎の病気にかかり、放置せざるを得なくなった。そこでマットの家族がティムとファズに修理を依頼。2人は見事に車を修復する。ところが、お披露目当日、インプレッサを収納する車庫で火事が発生!果たして、マットの愛車の運命は?
ティムとファズが引き受けるのは1958年式のメッサーシュミットKR200。オーナーは23歳のグラフィックデザイナーのサムで、父親と一緒にレストアするつもりでこのバブルカーを手に入れた。しかし重い心臓病で体調が悪化し、愛車の修復計画はおじゃんになる。日々病気と闘うオーナーの笑顔を取り戻すため、カー・SOSチームが車の救出に乗り出す。ところが番組史上最小の車の状態は予想以上にひどく、作業量は膨大に。
1974年式フォード・カプリMk1。オーナーのヘレンが8年前に購入し解体修理を施そうとしていた車だ。ところが終わったのは解体まで。ティムとファズが引き取りにいった時、ヘレンの愛車はもはや「車」と呼べる状態ではなかった。そこにあったのは、ボディ、エンジン、リアアクスルといったパーツの数々。中には散逸してしまったパーツもある。体調不良のヘレンに代わり、ティムとファズが8年越しの解体修理を成し遂げる。