今回のオーナーは元整備士のクリス。彼はフェラーリのエンジンが搭載された1971年式のフィアット・ディーノ・クーペを長年所有しているが、がんを患い愛車の修理計画は頓挫。そこでティムとファズが修理を引き受ける。フェラーリのエンジンを初めて手にするファズは緊張しつつも大興奮。しかし、放置されていたフィアットは予想以上にひどい状態だった。そんな中、パーツの調達に出かけたティムは世界屈指の美しい車を運転する。
ジャガー・マーク2は、オーナーのアントニーにとって、義父から受け継いだ家宝のような車だ。だが、胃の手術を受けてから体調が思わしくなく、もう20年近く放置している。車体はチーズのように穴だらけ。エンジンも故障寸前の状態だ。アンソニーの娘ケリーは、来年に迫った自分の結婚式でマーク2に乗りたいと思っている。果たしてティムとファズは、ボロボロのマーク2を、極上のウェディングカーに仕立て上げられるだろうか?
今回の車は1960年代のメルセデス・ベンツ230SL。オーナーのジョンは自動車ディーラーだったが、1年半前に心臓発作で倒れて廃業に追い込まれる。15年以上前に購入した愛車のメルセデスは特別な存在だが、もはや修復はかなわない。そこでティムとファズが救出に乗り出すが、ある事情から通常とは違う手順で車を運び出すことに。その結果、車は番組史上最悪の状態であることが判明し、ティムとファズの関係に亀裂が入る。
石油掘削現場で働くスティーブが20年以上前に購入したアストンマーティンDB6。お買い得のはずだったご自慢の愛車は壊れてしまう。その後スティーブは転倒によるケガの後遺症に苦しめられ、この英国のクラシックカーをよみがえらせるのはかなわぬ夢となってしまう。ファズは20年以上眠っていたエンジンに息を吹き込もうと奮闘し、ティムは高価なことで悪評高いアストンマーティンのパーツを手に入れようと奔走する。
今回、救うのは伝説的な80年代のフランス製ホットハッチ、ルノー5GTターボ。オーナーのベンは途中までレストアを進めていたが、腎臓の病に侵されレストアは中断。オリジナルの状態に復元するために買い集めた大量のパーツと共に、愛車は未完成のままガレージに。ベンの望みどおり、工場出荷時の状態を目指すティムとファズ。しかし純正パーツを見つけるのは容易じゃない。果たして2人は夢の車を再び走らせることができるのか。
今回ティムたちが救出するのはイタリアが生んだアイドル、フィアット500の1967年製。フィアット社最小の車にして最大のチャレンジに数えられる1台だ。車のオーナーは度重なる悲劇により気力を失ってしまったダンカン。気の毒な彼のため、ティムが怖じ気づくファズを押し切って車の再生に手を貸すこととなる。しかし塗装を剥離したボディーシェルを見た時、さすがのティムもそのまま作業を続けるのは無理だと感じるのだった。
今回の車は、60年代の英国車で初代ボンドカーとしても有名なサンビーム・アルパイン。元メカニックで根っからのカーマニアのレイが、退職後の楽しみにと購入した車だ。しかし、脳が重度の損傷を受けたことから、彼は身体機能と視力に深刻な障害を抱えてしまう。懸命にリハビリを続ける夫を喜ばせたいと願う妻のジャッキー。その思いに強く共感したティムたちは、彼をサポートするための工夫を凝らしながら完璧な一台を目指す。
今回の車は、全アマチュアレーサーの憧れ、ケータハム・セブンだ。オーナーは良き夫であり良き父親でもあるジェイソン。かつては自慢の愛車を駆って頻繁にレースイベントに参加していたが、妻が白血病になって以来、その看病と子供たちの世話で手いっぱいになってしまった。夫に感謝の気持ちを伝えたいという妻からSOSを受け取ったティムとファズは早速修理を開始。ジェイソンにかつてのレーサー魂を取り戻させるべく奮闘する。
オースチン10・ユーティリティトラックは、第2次大戦中に陰ながら活躍した軍用車だ。89歳の農家テッドは、このトラックと60年以上ともに過ごしてきた。いわば人生の相棒だ。長年農作業に使われていたにも関わらず、車両の保存状態は驚くほど良好だった。そこでファズは、味のあるくたびれた外観を損なうことなく、自動車としての機能だけを回復させることにする。第二次大戦の名もなき英雄に、今こそスポットライトを当てよう。
今回ティムとファズは、映画「ワイルド・スピード」にも登場したマツダRX-7を蘇らせる。オーナーで慈善活動家のコナーが好んで日本から輸入するも、その後重い心臓病を患い、今は黄斑変性症によって視力の低下に苦しんでいるために、修復の夢は叶わなくなっていた。今までになくパワフルな車に大興奮のティムだが、独特な構造のロータリーエンジンを初めて扱うファズは不安を隠せない。しかも必要なパーツはレアなものばかりだ。