ナショナル ジオグラフィック

メーデー!番外編:惨劇の全貌 4

原題: Air Crash Investigation: Special Report 4
メーデー!番外編:惨劇の全貌 4 の写真

放送予定

24.05.07 01:00
 危険な滑走路 (原題: Risky Runways) [二]
24.05.21 01:00
 無謀な着陸 (原題: Landings Gone Wrong) [二]
24.05.28 01:00
 凍った翼 (原題: Frozen Wings) [二]

番組内容

航空機事故の悲劇に隠された真実と真相。『メーデー!』はそれらを明らかにしてきたが、実は事故は同じ、あるいは類似の要因が何度も繰り返されて起きている。そこでこの番外編ではそれらの諸要因の中から毎回1つを取り上げ、複数の事故を再検証していく。たとえば、飛行中の機体からのエンジン脱落やパイロットの組み合わせ人選ミスなどはこれまで何度も致命的な墜落や悲劇的な結果をともなう着陸に結びついてきたのである。

■60分×10話

エピソード

「 死の夜間飛行 (原題: Dead of Night) 」

死の夜間飛行 (原題: Dead of Night)の写真

視界を失い、上下左右の方向感覚もなくす可能性が潜んでいる暗闇での飛行は、パイロットを大きく混乱させる危険があります。前方に嵐が待ち受けるなかカリブ海を飛行するコロンビアの旅客機。嵐を突いて飛び立ち地中海を進んで行くエチオピアの旅客機。氷が機体に張り付く極寒の北極圏を自動操縦で飛行中のスウェーデンの貨物機。これら3機は飛行状況こそ違ったが、パイロットはみな地平線を見失い同じ死の罠の中に落ちていった。

「 エンジン落下 (原題: Engine Gone) 」

エンジン落下 (原題: Engine Gone)の写真

飛行中にエンジン・トラブルで推力を失うことほど破滅的な状況はない。だがそれでもまったく違う結果になることがある。アメリカン航空機はシカゴを離陸直後にエンジンが脱落し、墜落した。シアトルに向かうプロペラ旅客機はプロペラが外れて胴体を直撃。操縦困難になったが奇跡的に着陸できた。イスラエルのジャンボ貨物機はアムステルダム離陸後、まもなく右エンジンを喪失。空港に戻ろうとしたが手前の高層アパートに激突した。

「 生死を分ける決断 (原題: Lethal Choices) 」

生死を分ける決断 (原題: Lethal Choices)の写真

飛行中、危機に直面したパイロットは生死を決める重大な決断を下さねばならない。だが、間違ったアプローチをすればはるかに重大な問題を引き起こすことがある。イギリスの国内線旅客機がエンジン故障に遭遇。実際に壊れたのは何番エンジンだったのか。ブラジルの国内線旅客機もエンジン故障に遭遇。パイロットの何が墜落させたのか。インドネシアの国際線旅客機が消息を絶った。パイロットはなぜ最新の警報装置を誤判断したのか。

「 危険な滑走路 (原題: Risky Runways) 」

危険な滑走路 (原題: Risky Runways)の写真

ブラジルのサンパウロで、ヒマラヤの山中で、ノルウェーの海岸で。この3機のパイロットが直面した着陸は最大級に難しくなり、限界を超え最悪の結果となってしまった。雨に濡れたサンパウロ空港で、旅客機はなぜガソリンスタンドに激突し炎上したのか。高山に囲まれたトリブバン国際空港で、旅客機はなぜ山腹に激突して粉砕してしまったのか。崖の上のストード空港で、通勤用チャーター機はなぜ滑走路から崖下に落ちたのだろうか。

「 無謀な着陸 (原題: Landings Gone Wrong) 」

無謀な着陸 (原題: Landings Gone Wrong)の写真

パイロットが手順書ではなく本能に頼って思い付きの最終進入を行えば、今回紹介する3機のように悲劇で終わるだろう。2001年スイスで飛行教官の資格も持つ機長がクロスエア機を空港の手前で墜落させる。2015年のインドネシアでは、トリガナ航空機を自信過剰のベテラン機長が山に激突させてしまう。2014年台湾のトランスアジア航空機は視界不良の中、空港の場所をつかめないまま着陸しようとして失敗し墜落してしまう。

「 凍った翼 (原題: Frozen Wings) 」

凍った翼 (原題: Frozen Wings)の写真

3機の旅客機が氷のせいで墜落した。高い技術が結集されている現代の航空機で翼が凍って墜ちるなどということがなぜ起きたのか、調査チームに原因究明の責任がのしかかる。1982年ワシントンを離陸直後のエア・フロリダ機がポトマック川に墜落する。1997年デトロイトに着陸しようとしたコムエアー機が進入中に急傾斜。そのまま墜落した。2011年SOL航空機が飛行中に着氷し始め、飛行高度を下げたものの失速して墜落した。

「 滑走路上の衝突 (原題: Runway Collisions) 」

滑走路上の衝突 (原題: Runway Collisions)の写真

空港では航空機同士が滑走路上で衝突する大惨事が起きることがある。今回紹介する3つの事故に共通する大きな疑問。それは2機の航空機がなぜ同じ滑走路上に存在したのか。1990年デトロイト空港では離陸滑走中の航空機の前に他機が出て来て衝突した。1991年ロサンゼルス空港では離陸しようとしていた航空機に他機が着陸して来て衝突。2001年ミラノ空港で濃霧のなか地上走行中の小型機と離陸滑走中の大型機が衝突した。

「 コックピット崩壊 (原題: Cockpit Breakdown) 」

コックピット崩壊 (原題: Cockpit Breakdown)の写真

コックピット・クルーの組み合わせが悪かったために大惨事が起こることがある。今回紹介する3機も、何が原因でクルー同士の問題が最悪の結果を引き起こしてしまったのか。2007年ドゥアラ空港を離陸した航空機は直後に飛行が破綻して墜落。2000年クロスエア498便はチューリヒ空港を離陸直後に言葉と文化の違いにより墜落。1994年ポート・コロンバス空港では不適切な飛行計画と着陸進入のために航空機が墜落した。

「 緊急着水 (原題: Splash Down) 」

緊急着水 (原題: Splash Down)の写真

直面する危機を脱する最後の手段が水面への不時着水となったとき、パイロットたちは訪れるであろう結果を少しでも良いものにするため、あらゆる重要な手を打とうとした。2002年大嵐で機体を損傷したガルーダ・インドネシア航空機がジャワ島を流れる川に着水。2009年油圧喪失で飛行不能になったクーガー・ヘリが大西洋上に着水。2005年燃料切れでエンジンが停止したチュニインター機が地中海のシチリア島沖に着水した。

「 魔の着氷 (原題: Northern Extremes) 」

魔の着氷 (原題: Northern Extremes)の写真

極北の過酷な環境条件に直面した航空機が墜落した。航空機事故調査官たちはその事故の裏に隠された真の原因は何だったのかを果敢に追求し解明していく。1989年補助動力が無いまま離陸して除氷できなくなったオンタリオ航空機がカナダで墜落。1991年不完全な除氷のまま離陸して両エンジンを喪失したスカンジナビア航空がスウェーデンで不時着。2011年装置の不具合と乗員の不一致によりファーストエア機がカナダで墜落。

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