ジャン・ポール医師と妻のダイアンが、ミシガン州中央部の農業地帯で人気の動物病院を経営する様子を紹介する。仕事熱心なポール医師は少々変わり者だが、動物医療においては保守的で現実的な手法を取り、地元では有名人だ。同僚のブレンダ医師の助けを借りながら休む暇もなく働き、来院するペットを診察し、周囲の農場まで家畜の往診に出かける。病院開業の30周年が近づき、ポール家は昔ながらのブタのローストを準備する。従業員や長年のお得意さま、昔の同僚に振る舞うのだ。特別ゲストの中には息子のチャールズもいた。ロサンゼルスに住むチャールズは、忙しい父を手伝うため、滞在を延長することにした。
ポール医師は息子のチャールズと共に、数々の難しい症例に挑む。無気力が続き、原因も分からず体重が落ちている警察犬や、一見、脚を骨折しているように見えるがX線写真では異常が見つからないテリアなどだ。更に病院には緊急電話がいくつもかかってくる。1本目は酪農場からで、ポール医師は胃捻転のウシの手当てをすることに。その後、別の農場から、4時間前に元気な子ウシを出産したばかりの雌ウシの子宮が出ていると連絡が入る。若い医者なら音をあげるほどの仕事量だが、ベテランのポール医師は難なくこなしていく。一方ロサンゼルスから遊びに来ている息子チャールズは、農業地帯の獣医として肉体的にも精神的にもきつい仕事を次々とこなす父を見て、尊敬の念を新たにする。
ポール医師と息子のチャールズが農場の要請でヒツジの進行性肺炎の検査を行う。太り気味のチャールズは父が採血するのを手伝うため、俊足のヒツジを相手に格闘する。別の農場ではポール医師が強情な雌ウシ59頭の妊娠検査を行い、チャールズは父の強靭さと体力に驚く。そして2人は緊急連絡を受けて次の農場に向かい、力を合わせて胃捻転の子羊を手当てする。チャールズの型破りなアイデアが実はたいへん効果的なことが分かり、ポール医師は感心する。その他にも、ヒヅメに感染のあるアルパカ、トラクターにひかれ腰の手術が必要なシェットランド・シープドッグ、他の犬に襲われて命を落としそうな子犬などがポール医師を訪れる。
ポール医師と同僚のブレンダ医師は様々な症例に対応する。ポール医師のスケジュールは病気になったペット犬の診察で満杯だ。病弱な子犬、環境の劣悪な大量繁殖施設で生まれた子犬、車にひかれ重体で運び込まれたフレンチ・ブルドッグなどが登場。またポール医師は食べるのを拒み体重の落ちたヤギなどの家畜も診察する。ブレンダ医師が診るのは、直腸脱になったショー用の子羊や、生命にかかわる病気と闘う、ペットのブタなどだ。