動物クリニックを開業して31年。ポール医師とスタッフたちは、以前にも増して忙しい日々を送っている。ある日、足を骨折したキジを治療し、飼い主の宿題を食べてしまった犬の口を縫い合わせていると、そこへ突然、竜巻警報が鳴り響く。ポール医師やスタッフ、動物も飼い主も皆、地下室に避難し、竜巻が通り過ぎるのを待つことになった。
春のクリニックは大忙し。次々に連れてこられる動物や、農場からの電話の対応に、ポール医師とブレンダ医師はてんてこ舞いだ。そこで彼らはアシスタントを探すことに。やってきたのはアイオワ州立大学で獣医学を専攻する学生。彼女は、馬に点滴を打つのを手伝い、弱った牛や動物たちを手当てする。その様子を見てポール医師は、いつか彼女がクリニックの一員になってくれることをひそかに期待するのであった。
春特有のけだるさがポール医師とスタッフを襲っていた。しかし相変わらずクリニックは大忙し。3つの予約が重なってしまい、ポール医師もブレンダ医師も手いっぱいだ。しかし動物も飼い主たちも我慢強く順番を待っている。そんな中、ブレンダは重さ1トンもある牛の診察へ行くことに。悪戦苦闘しながらも、彼女は大きな動物でも対処できることを証明してみせる。
ポール医師とスタッフは今週もクリニックでの診察や、農場への往診で大忙し。ここでは、いろいろな動物たちと接する中で、うれしいこともある反面、悲しい出来事にも直面する。様態が悪化する馬や、生存の望みのない子牛に肩を落とす。その一方で、彼らの専門知識と献身的な世話が、子牛の誕生や、重症の犬を救うことにつながっている。しかし忙しく、感情の起伏の激しい日々に、皆やはり助っ人が必要だと痛感する。
ミシガン州の春。この時期はクリニックでも急患が増える。そして恐ろしいことに、病原菌を持ったコウモリもやってくるのだ。ある日、ポール医師はあやまってコウモリに噛まれてしまう。病気に感染する恐れもあり、ポール一家は地域の人々に影響がないか危機感を募らせていた。一方、出産で3日間生死をさまよう雌牛を助けに、ポール医師とチャールズは急いで駆け付ける。
田舎にいながらも毎日変化に富んだこの仕事がポールは大好きだ。母の日が近いある日、ブレンダが農場で牛の出産を成功させた。またブリーダーが所有する雌馬が妊娠し、すぐに生まれそうだという、うれしい知らせも。クリニックでも犬や、ヤギの診察などさまざまな仕事がある。そして、一週間が無事終わり、ポール一家は母の日を祝った。仕事に専念できるのも、家族がハッピーでいられるのも全てダイアンのおかげなのだ。
動物たちに異常行動が見られるのは満月の日が多いと、ポール医師と妻のダイアンは考えている。今回はなんとゲイリー・スミスの農場の牛が全て妊娠し、豚も共食いを始めたとのこと。動物たちが凶暴化したようだ。この満月の話をあまり信じていないチャールズに、ポール医師は月が本当に影響することを証明する。
ポール医師とスタッフの毎日は挑戦の連続だ。クリニックでの仕事は、ワクチンを打つなどの簡単なものもあるが、大きな手術をすることもある。しかし特に大変なのが大型動物の診察だ。何が起こるか分からない。今回、ポール医師は暴れ馬や、興奮状態の牛を診察し、ブレンダ医師は生まれたばかりで危篤状態の子馬を担当する。彼ら獣医の仕事がいかに危険で、かつ重要であるかをご紹介する。
季節は夏になり、記録的な暑さがミシガン州中部を襲う。ポール医師もスタミナと忍耐を要する時期だ。ポール医師とブレンダは“最後まであきらめない"というポリシーのもと、難産の牛や、落ち着きのない子馬に向き合う。時間はかかるものの、確実に成果を出しているおかげで、クリニックでは緊急呼び出しの電話が鳴りやまない。一方ダイアンとチャールズはスコティッシュ・フェスティバルに参加するようだ。
インフルエンザがクリニックを襲う。しかし、ポール医師もスタッフたちも寝込んではいられない。動物や農場主が彼らの助けを待っているからだ。そんな中、ポール医師とチャールズは病気の牛の診察へ向かう。一方ブレンダは元気のない犬と、足を引きずったアヒルを診察する。はたして、ポール医師は動物たちの面倒を見ながら、インフルエンザに打ち勝つことができるのか?
大学を卒業したばかりのサンドラをクリニックに迎えることになった。これで忙しさも落ち着くだろうとポール医師たちは期待する。赴任の前日、ポール医師は相変わらず、農場から農場へと駆け回っていた。そして次の日、赴任してきたサンドラを連れ、周辺を案内していると、彼女は仕事を覚えたいので動物たちに会いたいと言いだした。果たして彼女は、本物の獣医としての緊張感やプレッシャーに耐えられるのか?
多忙を極めるポール医師にある出来事が追い打ちをかける。故郷オランダからポール医師の家族が、さらにロサンゼルスからチャールズの彼女がやってくるというのだ。訪問客でクリニックは飽和状態に。すると農場から呼び出しの電話が鳴り、ポール医師は息抜きも兼ねて診察に出かけていく。
ミシガンの夏。うだるような暑さにポール医師とスタッフたちは心配を隠せない。そして案の定、動物たちは暑さにバテ気味だ。ポール医師はチャールズと肺炎の子牛の診療に向かい、ブレンダとサンドラは子ブタの出産を手伝う。そして暑さと強烈なにおいに、彼らの疲労はピークに達する。
今日は7月4日、独立記念日だ。農場からの電話も、来院の動物の診察もひと段落つくと、ポール一家はお祝いの準備に取り掛かる。パレードにバーベキューと大賑わいだ。友人たちも駆け付け、チャールズが肉を焼く間、皆おいしい料理や花火を楽しむ。
獣医になって40年以上、ポール医師は全ての仕事に対して真摯に取り組んできた。西ナイル熱に侵された馬や、平衡感覚に問題のある子牛の治療であっても、生まれたばかりの子ネコの健康チェックであっても同じように精一杯向き合っているのだ。そして今回も、ポール医師は、その豊富な経験からすばらしい活躍を見せてくれる。
夏のイベント、イザベラ・カウンティー・フェアが始まる。クライマックスは青少年クラブ「4-H」の動物コンテストだ。ポール医師たちは、いつもの診察に加え、コンテストに出場する動物たちの最終チェックを行わなければならず、大忙し。ポール医師とチャールズ、サンドラがフェアと農場を行ったり来たりする一方、ブレンダはクリニックで犬の出産に立ち会う。