ピュリツァー賞を受賞した世界的に著名なジャーナリスト、ポール・サロペック氏が人類の拡散ルートをたどる徒歩の旅をしている。「OUT OF EDEN WALK (人類の旅路を歩く)」と名づけられたこのプロジェクトは、アフリカから南米最南端まで、およそ全長3万3000キロの道のりを徒歩で歩く。このプロジェクトの目的はいくつもある。時速5キロという歩行速度で世界の地理を改めて体感すること、ペースを落とし、じっくり考え、書くこと。誰もがそうするように、行く手に何が待ち受けているかを確かめるために歩き、そして祖先の旅を振り返り、記憶にとどめるために歩いている。