壮大な自然に抱かれた土地柄、今回もさまざまな動物が登場する。国外輸送予定のバイソンの群れの健康状態をチェックする作業は、迅速さが何より必要とされる。気性の荒い馬相手の仕事はなかなか手順どおりに進まない。ピットブルのルーシーがうまく歩けないのはなぜか。頭部の負傷が心配なワシに加え、猫の巻き爪も単純な理由ではなさそうだ。
オークリーは、朝から晩まで診察に追われた後、ヨークシャーテリアのディクシーが産気づき緊張の中、帝王切開を決断する。小さな子犬の命も危ぶまれる。さらには貴重なデータを収集するためリンクスの調査を手伝ったり、蹄に膿瘍のあるマスタングに後ろ脚で蹴られたり、5匹のフェレットや足に異常のあるハクトウワシを診察したりと、ミシェルの毎日は新鮮な驚きに満ちている。
今回、オークリー夫妻はフランスに遠征し、現地のアイベックス調査隊に加わる。険しい山を縦横無尽に駆け回るアイベックスを追って息を切らし、その生態に驚かされつつも調査を楽しむ。医院では、夜間の緊急事態に対応したり、アメリカオオコノハズクの思いもよらない食の指向に首をひねったり、オウムの一群の甲高い声に囲まれたり。犬のおなかのしこりも心配だ。
今回は、スウェーデンに遠征し、北米にも生息するヒグマの個体数増加に関する重要なデータを得る。帰国後は、老人の大切なパートナーである犬の目元にできた腫瘍の検査結果を心配する一方、幻肢痛に苦しむ犬の治療をしたり、猛禽類の爪やくちばしを整えたりと、さまざまな対応に追われる。幼稚園のペットである雄のハコガメは、園児たちから可愛がられているが…。
緊急通報を受けて駆けつけると犬のスキの首に原因不明の傷が。衰弱するスキにどう対応するか頭を悩ませる一方で、綱に引かれて散歩する人懐っこい猫のルーシーの嘔吐も心配だ。子豚たちの去勢は過保護な母豚のせいで大混乱に陥り、気性の荒いハイランド牛の妊娠検査も容易に進まない。家族が心配する子犬リリーの問題は原因がなかなか分からない。
今回はユーコンの牧場を巡る。牧場から逃げ出した牛は交通量の多い道路と川に挟まれた場所に潜んでおり、安全に救い出すにはチームワークをもって迫る必要がある。豚の去勢作業中、家族の緊急事態によりミシェルの代役を務めることになったシエラは無事に大役を果たせるのか。牧場主のペットであるミニチュアホースの皮膚症状の原因は誰も予想もしないものだった。
経験豊富な彼女にとってもトナカイは手ごわい相手だ。トナカイの一群の将来は、思わぬ傷を負った種雄の治療を任されたミシェルの手にかかっている。巨大なイノシシは牙を削る必要があるが、簡単にはおとなしくなってくれない。アンカレジ警察で警察犬の訓練相手になったり、診察中にフクロウの鋭い爪につかまれたりと、ミシェルの毎日は驚きでいっぱいだ。
今回オークリーは、ジャコウウシの群れのリーダーである巨大な雄の去勢に挑むが、ライバルの威嚇で作業を阻まれ苦戦する。トナカイ牧場では消化器系に問題があるトナカイの子供の深刻な状態に心を痛める。野生馬を追跡する際は、先端技術の恩恵を受けることに。さらには白馬の脚の腫瘍を治療したり、ジャコウウシの赤ちゃんに予防接種をしたりと、目まぐるしい彼女の毎日に密着する。