世界初の超音速旅客機コンコルドに2000年7月25日、ドイツで思わぬ大惨事が発生した。乗客100人を乗せて離陸した直後、突然コンコルドが火を噴きだしたのだ。捜査官たちによる必至な捜査の結果、その大事故を招いたひとつの要因が明らかになる。
アルプスを貫きおよそ11kmに渡りフランスとイタリアを結ぶモンブラン・トンネル。そこでも惨事が起こる。トンネル内を走行中の貨物トラックから出火、火が瞬く間に広がったのだ。53時間かけて火は鎮圧されたものの39人が犠牲になってしまった。
ある朝、オクラホマシティにあるアルフレッド・P・マラー連邦政府ビルの裏口にライダー社のトラックが停まった。そしてその1分後トラックは爆発したのだ。番組では、事件の生存者が語る恐怖の体験を聞きながら歴史に残るテロ攻撃を考察していく。
時は1990年の復活祭。人々はノルウェーからデンマークへ渡る夜行船“スカンジナビアン・スター”に乗り込んだ。しかし明け方頃、船の第3デッキの廊下で火災が発生し、158人もの尊い命が奪われてしまった。番組では火災の原因を調査していく。
1998年6月3日、時速200kmで走行中の列車が脱線、300tのコンクリートの橋に激突した。橋は列車へと崩れ落ち、アコーディオン状につぶれ、たった180秒の間に101人の乗客が死亡するという世界最悪の高速列車脱線事故となってしまった。
米国アラバマ州を流れるモバイル川で、深い霧が発生し、荷船が鉄橋に衝突した。一方、数キロ離れたところでは、アムトラックのサンセット・リミテッド号が壊れた鉄橋に向かって時速116kmで走っていた。1993年、47人の死者を出した事故を検証する。
1986年4月26日、ウクライナのチェルノブイリ原子力発電所で大爆発が起きた。原子炉は壊れ、核燃料は1000~2000mもの上空にふき上げられた。爆発そのものによる死者の数は31人。しかし、約20年後の現在も放射能による被害は続いている。
スコットランド沿岸から約190kmの北海上、高さ90mの巨大なパイパー・アルファ石油掘削装置がそびえ立つ。しかし1988年7月、ガス漏れが起き、猛烈な火でガスパイプラインが次々と破裂、爆発を起こし、167人が死亡してしまった。
オーストリア、キッツシュタインホルン山をケーブルカーが上っていく。162人の乗客は頂上の有名なスキー場までの短い旅を楽しんでいた。ところがケーブルカーがトンネルにさしかかった時、車内で火災が発生、155人が犠牲となってしまった。
イタリアの山間にあるスタバ谷。1985年7月19日、その頂上にある鉱滓ダムから大量の土砂、泥そして水が吹き出したのだ。被害は3kmの範囲にある家や樹木などは全て押し流され、268人が犠牲となった。この壊滅的な結果を、秒単位で分析し解説する。
1992年4月22日メキシコの町グアダラハラで、5つの地下爆発がレフォルマ界隈を揺るがした。町の通りが8kmに渡って破壊され、200人以上が犠牲となった。このエピソードでは、最新のコンピューター技術を駆使し、グアダラハラの悲劇を明らかにする。
1977年3月27日、スペイン、ラス・パルマス空港は爆破予告を受け、ジャンボ機2機がロス・ロデオス空港へ移動する事となった。だが、2機が同じ滑走路で離陸の準備を始めたその時、2機が衝突してしまい、死者583人となる大惨事となってしまった。
2001年9月11日、アメリカン航空77便がテロリストによってハイジャックされた。そして、その約1時間後、飛行機は米国国防総省の建物の西側に突っ込み、184人の乗客とテロリスト5人が死亡した。この番組では、この日の状況を秒単位で追っていく。