ヘイゼン・オーデルがフィリピンのパラワン島で、旧日本軍の捕虜収容所から逃げ、3週間にわたる過酷なサバイバルの旅を生き延びた11人の兵士の足跡を追う。収容所のあった島北部から、目指すは当時親米フィリピン人部隊があった島南部の海岸。兵士たちと同様に身ひとつで出発し、途中で食料や道具を調達しながら海を渡り、危険な動物が潜むマングローブやジャングルを抜け、石灰岩の険しい山を越えて、ひたすら南を目指す。
第二次世界大戦中、工作部隊がナチスの原爆開発を阻止する作戦を成功させた。彼らの壮絶な逃走の足跡をヘイゼン・オーデルがたどる。最低限の装備で真冬のノルウェーの過酷な自然に挑戦。凍った崖や強風で視界がきかない高地、降り積もる新雪を克服していく。雪の下に隠れる凍った湖では魚を釣ることができるが、凍てつく川を渡る時には低体温症になるリスクも。極寒の大地を突き進み、目的地のスウェーデン国境を目指す。
今回ヘイゼン・オーデルが追うのは、第二次世界大戦中にタイ北部のソンクライで「死の鉄道」と呼ばれた鉄道の建設に携わっていた、連合軍の捕虜たちによる7週間にわたるサバイバルの旅。ヘイゼンは彼らと同じ最低限の装備で出発し、延々と続く深いジャングルを抜け、危険が潜む湿地を通り、険しい山を越えてミャンマーに入る。手製のいかだで川を下り、捕虜たちが目的地としていたミャンマーの海岸を目指し、ひたすら西へと進む。
ヘイゼン・オーデルが挑むのはギリシャのクレタ島でのサバイバルの足跡だ。ナチスの捕虜収容所から1000人以上が逃走し、そのうち850人以上が1年にわたって生き延びて連合軍の船に救出された。彼らと同じように収容所のあった島の北部から島を縦断し、南の海岸に出て船に救助されるには、岩だらけの危険な山道や残雪の残る斜面、ヨーロッパ屈指の険しい渓谷、岸壁に荒波が押し寄せる海岸線などを克服しなければならない。
今回のサバイバルの旅の舞台はオーストラリア北部のガルフカントリー。第二次世界大戦中に墜落する爆撃機から脱出し、未開の地に下りた米軍航空兵たちが経験した過酷な旅を、ヘイゼン・オーデルが追う。ヘイゼンは彼らと同じ装備で出発し、水や食料を自らの手で調達しながら、噛まれればたちまち死に至る恐ろしいヘビが潜む砂漠や、獰猛なワニが棲む川など、人が来た形跡すらないオーストラリアのアウトバックを旅する。
ヘイゼン・オーデルがたどるのは、駆逐艦の沈没でソロモン諸島の無人島に漂着し、旧日本軍に追われながらも島内のジャングルで生き延びたアメリカ人将校の43日間のサバイバルの足跡だ。その旅路はサメの泳ぐ南太平洋を漂うところから始まり、小型ボートで無人島にたどり着かなくてはならない。島ではうっそうとしたジャングルに分け入り道なき道を進み、恐ろしいクロコダイルの潜むラグーンを渡り、島の東の海岸を目指す。