ヘイゼン・オーデルはパプアニューギニアの熱帯雨林へ行き、かつて敵の首狩りを行っていた先住民族の村へ向かう。子供の頃聞いた伝説が忘れられないからだ。丸木舟を漕ぎながらジャングルの川を進んでいくが、周辺には毒を持つ生き物が待ち伏せし、マラリアを媒介する蚊が飛び、水中には巨大なイリエワニが潜む。しかもその村はよそ者を襲撃することもあるという。ヘイゼンは村への贈り物としてパクーという魚を捕り、持っていく。
今回、ヘイゼン・オーデルが挑戦するのはジャングル。パナマのエンベラ族の若者が行う伝統的なジャングル踏破の旅に基づき、危険なダリエンギャップを越えて太平洋を目指す。襲いかかる小さなアリたち、毒ヘビや毒グモ、伝染病を媒介する蚊に注意を払いながら、ヘイゼンは裸足で道なき道を進み、いかだを作って川を下り、山を登る。空腹や脱水症状や無数のすり傷にも対処しなくてはいけない。頼りはエンベラ族に伝わる知恵と最低限の道具のみだ。
サバイバルガイドのヘイゼン・オーデルが北極でトナカイの遊牧に挑戦。吹雪の中、凍った湖を渡り、200頭もの群れを春の出産場所へ送り届ける。重い荷物を載せた約90キロのそりを引き、原住民サーミのあらゆる知恵を駆使して何日もかけて徒歩で目的地を目指す。厳しい天候、食料不足、忍び寄る捕食者たち。果たしてヘイゼンとトナカイたちは無事に目的地へと辿りつくことができるのか?はたまた冷たい湖の底へと落ちてしまうのか…。
東南アジアの激流にヘイゼンが挑む。お手本はメコン川流域に暮らす命知らずな低地ラオ族の漁師たち。彼らの伝統的な技を用い白く泡立つ水の下にいる魚を捕るのが目的だ。だが漁場に至るにはいかだで急流を下ったり、蛇だらけの木に登ったり、虫の多い熱帯雨林を抜けたりと多くの困難を克服しなくてはならない。最後にして最大の難関は激流の上に渡したロープをつたい漁場の島に渡ることだ。果たして無事に漁を終えられるだろうか。
今回、ヘイゼンは東アフリカのタンザニアにある活火山に挑戦。勇猛な戦士として知られるマサイ族のサバイバル術で身を守りながら、火山に住む彼らの神エンガイに捧げ物を供える。マサイ独特のタイヤシューズに、ナイフ、こん棒などの道具を携え、その独創的な知恵や技を使って火を起こし、動物の死骸を食べながらアフリカゾウやライオンが群れる草原、ヒョウの縄張りである険しい峡谷を抜けて2000メートルの急勾配に挑む。
今回は古いカヌーで単独5日間の航海に挑戦。西太平洋の一角に暮らす海の民バジャウの伝統的な技を実践しながら、手作りの水中銃とゴーグルで魚を獲り、島を探検し、竹で火を起こし、ケガの治療法、カヌーの修理法、海水から飲み水を作る方法など大海原で生き延びる知恵を紹介する。途中、猛毒のタコや巨大なウミヘビなど珍しい海の生物にも遭遇、突然現れたイルカの群れに励まされながら、パドルで船を漕ぎ続け、沖合の島を目指す…。
ヒマラヤ山脈のふもとに広がる、人を寄せ付けない荒れ地。今回ヘイゼンはヤクの群れを率いて道なき道を行く。目指すは旧ムスタン王国の都ローマンタンだ。しかし空気の薄い高地は呼吸さえ難しく、高山病の不安もつきまとう。天候は氷点下で吹雪になったかと思えば強い陽射しが照りつけ、強風が吹きすさぶ。草も生えない不毛の地にユキヒョウやオオカミ、ジャッカル、チべタン・マスティフといった肉食動物が潜んでいるかもしれない。
ヘイゼン・オーデルは遊牧の民、ベルベル人から砂漠で生き抜く知恵を授かり、ラクダを連れてサハラ砂漠を旅する。岩だらけの荒涼とした大地や強風が吹き抜ける峡谷、広大な砂丘がヘイゼンのゆく手を阻む。途中、ラクダに逃げられたり、サソリや砂あらしに悩まされ、何より猛烈な渇きに苦しみながらも、何時間も砂を掘って水源を掘り当てるなど、さまざまなサバイバル術を披露しながら90キロ離れたオアシスを目指して進む。