熱帯太平洋の西、台湾の南西にある小さな火山の島「蘭嶼島」。そこにはブラック・タイド、別名「黒潮」と呼ばれる激しい海流が流れ込む。ヘイゼンは、現地部族のタオ族から様々なサバイバル術を学び、タタラという伝統的な小さな木製の船で、壮大な海の旅へと出発する。過酷な海で漁をしてきたタオ族の見事な航跡をたどり、外洋性の魚が生息する深海まで船を漕いで行き、タオ族に誇れるほどの大きな魚を捕まえ、男としての証を得る。
オーストラリアの中央にある砂漠地帯、アウトバック。容赦なく太陽が照りつけるこの地で、ヘイゼン・オーデルは秘密の水場を探す旅に出る。ほとんど水がない砂漠の大地で、猛烈な暑さと世界でも有数の危険な生き物たちに立ち向かいながら進む、非常に忍耐を要する過酷な挑戦だ。オーストラリアの先住民族アボリジニの一族であるアランダ族から伝授された技術と武器をたずさえ、砂漠の秘密を解き明かし、烈火のごとき砂漠を生き抜く。
今回の舞台は、走る民族・ララムリが住むメキシコの銅峡谷。グランド・キャニオンより大きなこの峡谷で、ヘイゼン・オーデルが4日間の長距離走に挑むことに。ララムリの伝統的なサンダルでひたすら走る彼は断崖絶壁に立たされ、迷路のような同じ景色に入りこみ、猛毒の生き物に遭遇する。ただでさえ水を見つけるのは難しい土地だが、当てにしていた場所でも運に見放されて窮地に追いこまれたヘイゼンは、やがて最後の手段をとる。
アフリカ南西部にあるナミビアの北部。今回ヘイゼンは、その過酷な砂漠を歩いて旅をする。ナミビアで暮らすヒンバ族は、様々な場面で牛を贈る習慣がある。ヘイゼンは別の村で生まれた赤ん坊の命名を祝う贈り物として、5頭の牛を届ける役を任命された。うだるほど暑く、ほとんど水のない砂漠で、危険な捕食動物から自分の身と牛を守りながら進まなくてはならない。ヒンバ族から伝授された独自の技術を活用し、この砂漠を生き抜く。
ヘイゼン・オーデルがジャングルでの狩猟に挑戦。今回の舞台はインドネシアのシベルト島で、ヘイゼンはそこに暮らすメンタワイ族と寝食を共にして、彼らのさまざまな技術を学ぶ。伝統的なロングハウスの建設も手伝い、家屋完成の儀式に必要ないけにえの狩猟を任されることに。任務を手伝ってくれる精鋭のハンター集団に合流するため、ジャングルの道なき道を進むヘイゼンだが、猛毒のヘビや土砂降りの雨に行く手を阻まれてしまう。
今回、ヘイゼン・オーデルに課せられた過酷なミッションは、カナダ北部の凍てついた大自然に入って移動するカリブーの群れを追跡することだ。これまでにも増して厳しい旅のなか、彼は命さえ奪いかねない氷点下の気温、うなるような猛吹雪、オオカミの群れがうろつく原野、そしてその原野を分かつ凍った川に直面する。過酷な旅で人間の限界を押し広げ目的を遂げるために頼るものはジェームズ湾周辺に居住するクリー族の知恵だ。