エジプト最強の王と称されるラムセス2世。なぜそれほどまで絶大な権力を掌握することができたのか。ラムセスの代表的な建造物であるカルナック神殿とアブシンベル神殿で、壁画や巨像から彼の功績と成功の秘密を読み解く。サッカラの巨大墓地では、ラムセスに仕えた軍司令官の墓を調査。勢力拡大に貢献した重臣たちに、彼はどんな見返りを与えたのか。そのほか、ラムセスの貴族たちが埋葬された墓地の謎に迫る。
今回は古代エジプトで権力を握った王妃たちの素顔に迫る。男性中心の社会で、なぜ彼女たちは国を動かすほどの力を手にできたのか。サッカラの遺跡で見つかったピラミッドを調べると、絶大な影響力を持った謎の王妃の存在が浮かび上がる。また、数少ない女性のファラオとして国を支配したハトシェプストや、ラムセス大王の治世で重要な役割を担った王妃ネフェルタリの建造物を調査し、彼女たちの権力の秘密を解き明かしていく。
古代エジプト最大の謎の一つであるミイラ作りの起源を探し、考古学者たちが調査を進める。古王国時代の墓から上質なミイラが発見され、このミイラが墓の最初の主のものなら、ミイラ作りの歴史を書き換える大発見となる。長い時を経て庶民に浸透していったミイラ作りは、貧しい人々の間でどのように実践されていたのか。さらに、ギリシャの支配下に置かれた王朝末期、エジプトの埋葬儀礼がギリシャ人に与えた影響を探る。
古代エジプトを代表するファラオ、ツタンカーメンの謎に迫る。現代ではその名を知らない人はいないほど有名なファラオであるにもかかわらず、なぜ彼は荘厳さに欠けた小さな墓に埋葬されたのか。それには、父親が起こした宗教改革が深く影響していた。ツタンカーメンや彼にゆかりのある人物の遺跡を調査し、政治的な陰謀に翻弄された少年王の短き人生と、ファラオに似つかわしくない墓に埋葬された理由を解き明かしていく。
ピラミッド時代を支配した謎多き王たちの秘密に迫る。ギザの大ピラミッドに潜入し、内部の驚きの仕掛けや墓室の様子を紹介しながら、ピラミッドに込められたクフの思いを探る。これほどの巨大建造物を、どのようにして完成させることができたのか?一方、巨大建設事業により財政が悪化したピラミッド時代後期、王たちが権力を維持するために取った手段とは?さらにピラミッド時代が後世の王たちに与えた影響も探る。
古代エジプト最後のファラオ、クレオパトラ。ユリウス・カエサルやマルクス・アントニウスと浮名を流した彼女は、なぜ悲劇的な最期を迎えたのか。砂漠の中心で発見された2000年前の肖像画や、足を切断された謎のミイラの調査を通じ、クレオパトラの政治家としての側面や最期の日々をひも解いていく。また、クレオパトラとゆかりのある神殿では謎の地下トンネルの調査が行われ、いまだ見つかっていない墓の捜索が行われる。
貴重な財宝が眠る古代エジプトの墓は、盗掘者の格好のターゲット。巨大ピラミッドの厳重極まる守りも、盗掘者の強い執念に勝つことはできなかった。そんな古代の盗掘者の実態に迫るため、エジプト全土で発掘調査が進められている。エジプト最大級の墓マスタバで起こった驚異の窃盗劇や、贅を尽くした広大な墓が激しく荒らされている理由、そして、盗掘者から死者を守るために建築職人がたどり着いた答えなどを探る。
ハワード・カーターにより発掘されたツタンカーメンの墓。発見当時から現在に至るまでツタンカーメンと彼の墓に関する調査が続けられているものの、いまだに多くの謎が残されている。ツタンカーメンの治世に使われた採石場の近くでは、彼が修復したとされるセベク神をまつった神殿が見つかる。また東部の砂漠では、ツタンカーメンが自分の墓を飾るために黄金を運び出した証拠を見つけようと古代の要塞の発掘が行われる。