最も有名な古代エジプトの王、ツタンカーメンの謎に迫る。ほかの王墓が次々と盗掘に遭う中、なぜ彼の墓は数千年間も人目に触れなかったのか。黄金のマスクをはじめとする遺品に欠かせない金は、当時どのように採掘されていたのか。さらに、彼の貴重な財宝の数々を現在建設中の大エジプト博物館に移送するプロジェクトに密着する。一方、4000年前の墓を発見した研究チームは、1年越しの念願を叶え、ついに墓の扉を開ける。
女性でありながら古代エジプトのファラオとして君臨したハトシェプスト女王。絶大な権力を握り多くの功績を成し遂げたと言われるが、未解明の部分も多い。女王の素顔と治世の実態を探るべく、ルクソールの葬祭殿などの遺跡調査が長年続いている。採石場を発掘中の考古学チームは、女王がカルナック神殿のために作らせたと思われる遺物を発見。一方、ドゥラ・アブル・ナガ墓群では当時の女性の生活を物語るミイラが出土する。
王家の谷の小さな墓が発掘調査されることになり、偉大なファラオの一人であるラムセス3世の遺品が発見された。これにより、古代エジプトで横行していた盗掘にまつわる驚愕の真実が明らかになる。墓泥棒との戦いは現在も続いており、王家の谷から盗まれたとみられるミイラが米国で発見される。果たして無事に取り戻すことはできるのか。さらに、盗掘者たちが残したつぼの中のミイラを分析し、古代のミイラ処理法を解き明かす。
古代エジプト人は、階級にかかわらず、死後に永遠の命を授かることを何よりも重視していた。彼らはいかにして来世に備えたのか、様々な発見をもとにひも解いていく。調査するのは、王家の谷で最も豪華なセティ1世の墓。壁一面に彫られた図像やヒエログリフから、彼が思い描いた来世への旅が明らかになる。またドゥラ・アブル・ナガでは、来世における肉体の重要性や遺族たちの思いを伝える数々のミイラが発見される。
なぜ古代エジプトの王たちはピラミッドの建設をやめ、王家の谷に岩窟墓を作り始めたのか。考古学者ジョン・ウォードがその疑問を追い、王家の谷で最古の墓を100メートル地下へと潜っていく…。三大ピラミッド付近に謎の墓の存在が確認された。長い時を経て開かれた墓からは、何が見つかるのだろうか。歴代王の廷臣たちが眠る墓地群、貴族の墓。バーゼル大学の調査チームが、ある王ゆかりの人物の遺骨の特定に挑む。
長年所在不明となっているクレオパトラの墓を捜索する人々を追いながら、その人物像や人生をひも解いていく。ある研究者らは、地中海の底に沈む古代アレクサンドリアの痕跡に墓の手がかりを捜す。また弁護士から転身したある学者は、クレオパトラにゆかりのある遺跡の地下でレーダー調査を行い、思いがけない発見を得る。一方、スペインの研究チームはCTスキャンを使い、4000年前のミイラの人物像や隠された財宝を調べる。