古代エジプトで最も有名なファラオ、ツタンカーメン。今もなお多くの謎に包まれた少年王の真実に迫ろうと考古学者たちが奮闘する。ツタンカーメンに仕えた側近の墓を探すチームは、発掘したミイラから驚きの事実を知る。また、何千年も手つかずの採石場では思いがけない発見に沸き立つことに。一方、大エジプト博物館の研究所では、専門技術とテクノロジーにより、ツタンカーメンの黄金の財宝の製作方法が明らかになっていく。
古代エジプトで絶大な権力を握りながらも、いまだ多くの謎に包まれている伝説の王妃ネフェルティティ。今回は、所在不明の彼女の墓を捜索する考古学者たちに密着する。エジプトの考古学チームは、珍しい副葬品と共に埋葬された、ネフェルティティと同時代の棺を発見。一方サッカラでは、ある貴族の妻に注目する。ネフェルティティと同様に所在が分からない彼女の墓を見つけようと奮闘する中、夫の墓の近くで人骨を発見する。
ギザ台地にある大スフィンクスは、古代エジプトを代表するアイコニックな建築物でありながら、今なお未解明の部分が多く残っている。今回は、各考古学チームが発見した非常に珍しい動物のミイラや、未完成のまま採石場に放置されていた雄羊のスフィンクス像の調査を通じて、古代エジプトにおける動物の神々への信仰の実態をひも解くとともに、人間の顔とライオンの胴体を持つ大スフィンクスが建てられた理由の解明に挑む。
古代エジプト最後のファラオであるクレオパトラ。考古学者たちは長年さまざまな手がかりを追い、所在が分からない彼女の墓を探し続けている。かつて女王の都があったアレクサンドリアでは、王家の住まいが建てられていたとされる古代の十字路を見つけようと大規模な調査が行われる。また、クレオパトラにゆかりのある神殿の地下に謎の空間があることを発見した考古学者は、テクノロジーを駆使し、ある新事実にたどりつく。
古代エジプトを代表するファラオ、ラムセス2世。歴代の王の中で最も多くの建築物を建て、「建築王」の異名を持つ彼の栄華の秘密に迫る。古代都市アビドスに建設されたラムセス2世の神殿近くでは、彼の宮殿と思われる遺跡が発見される。発掘を進めると、なんと壁の中からは大量の骨が。また、ラムセス2世と同様にエジプトに繁栄をもたらした父、セティ1世の墓の内部を3Dスキャナーで保存するプロジェクトが進められる。
約4500年前、世界初の巨大な石造建築物である階段ピラミッドが誕生した。革命的と言われるこの最古のピラミッドが誕生した背景に迫るべく、特別な許可のもと立入制限区域での調査が行われる。一方、設計者である建築家、イムホテプの失われた墓を長年捜索している考古学者のチームが、竪穴の底に墓室の入り口を発見する。さらに、別のピラミッドで発見された碑文から、ピラミッド建設者たちの古代の思想が明らかに。
古代エジプトを代表する建築物といえば見事なピラミッドの数々。しかし、数千年もの間続いたエジプト文明の中で、ピラミッドが造られたのはわずか数百年の間だけだった。古代のファラオたちは、なぜある時期からピラミッドの建設をやめ、岩の奥深くに墓を築き始めたのか。エジプト南部で見つかった統治者の墓や、王家の谷にある岩窟墓の調査を通じ、ファラオたちがこだわった来世信仰とピラミッド終焉の真実が明らかになっていく。
古代エジプト人は、死者が永遠に生き続け、来世でも成功できるようにと遺体に保存処理を施しミイラにした。しかしミイラが無傷で発見されることは珍しく、発見できれば大きな事実が判明することが多い。今回、一年前に手つかずの墓で見つかった完璧な状態のミイラをCTスキャンによって調査したところ、これまでの通説を覆す驚きの事実が判明する。さらに、王家の谷の近くで発見された数百体ものミイラの謎に迫る。