不屈の精神で挫折から立ち上がり、進化を続けるニューヨークの街。最新のソナー技術でこれまで見ることのできなかった沈没船の姿を暴き出す。街から水や地面を取り除くと、摩天楼の下に埋もれていた秘密や工学の発展がもたらした驚くべき功績、記録破りの客船の存在、第一次世界大戦のステルス兵器による傷跡が明らかになる。さらに沈没船の調査を通じて、賑やかな世界都市へと目覚ましく成長していくニューヨークの姿をたどる。
第一次世界大戦で導入されたステルス兵器、Uボート。イギリス海軍の軍事力に対抗すべくドイツ軍が密かに開発した戦闘用の潜水艦だ。Uボートは合計1000万トンを上回る軍艦や民間船の破壊に成功し、ドイツを勝利へと推し進める。一方、追い詰められたイギリス海軍は意表を突く方法で反撃しようとする。大西洋の海水を取り除くと、海戦を一変させた新兵器とその脅威に立ち向かう人々の奮闘を物語る物証が明らかになる。
サンフランシスコの地中をはじめ、サクラメント川やカナダ北部のクロンダイクの水域の底には、19世紀のゴールドラッシュで使われた船が数多く沈んでいる。ゴールドラッシュによって繁栄がもたらされた一方で、一獲千金の夢にとらわれ"金鉱熱"に侵された人々の多くが無残にも命を落とした。沈没船の調査によって、こうした負の側面にも光を当てながら、ゴールドラッシュにまつわる知られざる物語を紐解いていく。
アメリカの南北戦争において陸上では数々の有名な戦いが繰り広げられた。しかし戦争の勝敗を決定づけたのは海上戦である。水中深くに隠された南北戦争の秘密を探るべく海事考古学者と歴史学者が調査に乗り出す。科学的なデータと画像処理技術を組み合わせ、戦争で失われた沈没船を再現する。そこから世界初となる装甲艦同士の対決の様子や、連邦と南部連合の間で起きた軍拡競争、さらに恐るべき新兵器の誕生ついて検証する。
冷戦時代、二大軍事国家のアメリカとソ連が核爆弾や秘密兵器の開発に力を注ぐ中、核兵器を搭載した戦闘機が四六時中ヨーロッパ上空を飛び回り、世界は一歩間違えれば核戦争に発展しかねない緊迫した状態にあった。海底には世界初の水爆実験の犠牲となった軍艦や、当時最新鋭の兵器の残骸が今も人知れず沈んでいる。これらの物証を基に冷戦期の知られざる真実を解き明かし、さらにはCIAによる極秘ミッションの真相に迫る。
海の覇権を巡って対立するスペイン帝国とイングランドの間で勃発したアルマダの海戦。スペインは強大な兵力を誇る無敵艦隊でイングランドの侵攻に挑むも戦いに敗れ、目論見は失敗に終わる。イングランドはいかにして強国から船の技術を盗み、自らの帝国を築き上げていったのか。最新技術で数世紀ぶりによみがえった沈没船から両国の対立の経緯、イングランドの躍進を支えた斬新な海上戦術、また無敵艦隊の悲惨な運命を掘り下げる。
1944年6月6日、連合軍がナチス占領下のフランス、ノルマンディーに上陸。"史上最大の侵攻作戦"と呼ばれるこの世紀の一大決戦は、世界の未来を大きく変えた。今回はノルマンディー沿岸を最新の3D技術を駆使して徹底的にスキャンし、海底に沈む数々の軍艦の画像データを入手。それらが沈没に至った経緯を歴史的事実と突き合わせながら検証し、当時の貴重な映像を含んだ再現映像でDデーの惨劇を振り返る。
広大な太平洋には太平洋戦争中に撃沈された軍艦が3000隻以上眠っているが、その多くはいまだ発見されていない。今回は、最新鋭のソナーで海底を徹底的にスキャンし、巨大軍艦の残骸を探し出す。スキャンデータを基に見つかった残骸の正体を特定し、最新の3D技術を駆使して沈没当時の姿をよみがえらせると、これまで知られていなかった新事実が明らかになる。残された史料と新たな発見から、船を襲った悲劇の一部始終を解き明かす。
2018年7月、タイのタムルアン洞窟にサッカーチームの少年12人と監督が、およそ3週間にわたり閉じ込められた。洞窟内には大量の雨水がたまり救出は不可能と思われる中、潜水による前代未聞の救出作戦が行われ、13人全員が奇跡的に生還した。今回は、事故後、世界で初めて洞窟をスキャンし作成したCG画像と、ダイバーをはじめとする救助に関わった当事者たちの証言を基に、救出劇の壮絶な舞台裏に迫る。
1933年、ドイツの政権を握ったヒトラーは、最新鋭の戦艦を集めた大艦隊を率いて世界を征服しようと目論む。しかし、小型で急襲に特化したグラーフ・シュペー、すさまじい攻撃力を持つブリュッヒャー、無敵の戦艦ビスマルク、鉄壁の防御を誇るティルピッツなど、艦隊の主戦力は次々と撃沈され、ヒトラーの野望は潰えた。海底に沈むこれらの船の残骸を最新の技術でよみがえらせ、ナチスの誇る最強艦隊がいかに盛衰したのか検証する。
長年、スコットランドのネス湖に生息すると信じられている謎の怪物、ネッシー。これまでに1000件もの目撃情報が報告され、恐竜や海洋哺乳類など、様々な興味深い仮説が立てられ世界中で注目されているが、その正体はいまだ分かっていない。そこで最新の3Dスキャン技術を駆使してネス湖の実態を調査し、世界最大を誇るロシアのバイカル湖の事例を参照しながら、人々が目撃した"巨大生物"が何であったのかを徹底検証する。
世界有数の大都市であるロンドンはテムズ川から始まった。今回は最新のスキャン技術を駆使してテムズ川の底を調査し、急速な発展の裏にあるロンドンの知られざる過去を暴き出す。テムズ川北岸で発見されたローマ時代の遺跡からは、ロンドンの起源が明らかになる。さらにテムズ川河口に沈む残骸から、ロンドンと海賊の黒いつながりや、イギリス海軍が海の覇者となった理由、そして今もロンドンを脅かす戦争の遺物の謎を解き明かす。
現在のグローバル化時代において、新たな海の支配者として君臨する超巨大船は、世界中の人々の生活を支える重要な存在だ。今回は海のあちこちに沈む大型船を最新技術でよみがえらせ、沈没に至った経緯を徹底検証。タイタニック号の姉妹船で、第一次世界大戦中に病院船に変貌したブリタニック号や、史上最悪の石油流出事故を招いた巨大タンカーなどを取り上げ、世界中に衝撃を与えた惨事の真相を明らかにする。
真珠湾攻撃で大戦果をあげた日本軍は、マレー沖海戦でイギリス屈指の不沈艦プリンス・オブ・ウェールズ号を撃沈し、太平洋に勢力を拡大していく。今回は海底に沈む連合軍の新鋭艦や日本海軍の秘密兵器などを3D画像でよみがえらせ、そこから得た沈没の手がかりと歴史的事実を基に、太平洋戦争の一幕を再現映像で振り返る。そして、いかにして日本軍が連合軍相手に快進撃を続けたのかを明らかにする。
小さな都市国家からヨーロッパ最大の帝国へと発展した古代ローマ。百万人にも上る人口を抱える一大国家が繁栄し続けるうえで不可欠だったのが海の支配だった。そこで今回は、湖の水やイタリアの土壌を取り除いて世界最古級の沈没船や長いあいだ失われていた当時の港を最新技術でよみがえらせ、そこから読み取れる様々なヒントを基に、ローマ帝国が、いかにして海の支配に成功したのかを探っていく。