無慈悲なハイエナの女王マムッツィが率いる“闇の軍団”がライオンの群れを追い払い、王座を奪った。群れは離散し、残されたライオンのセーハは王座の奪還を画策する。一方、森の支配者であるヒョウのプーラは、子孫を増やすため苦渋の決断をする。また、豊富な獲物につられ子供たちを連れて王国に来たチーターは、とんでもない地獄に来てしまったことを悟る。果たしてハイエナの軍団を倒し、王座を奪える者はいるのか?
王国は洪水によって島と化し、宿敵たちは皆その中に閉じ込められた。覇権を握ったのは、マムッツィ率いる無慈悲なハイエナ軍団。森で平和に暮らしていたヒョウのプーラと娘にも、その脅威は及ぶ。そして、王国にうっかり迷い込んだチーターのディケレディも軍団を恐れ、子供たちに生き残るすべを教える。リカオンの群れだけが軍団に抵抗していたが、年老いたリーダーは次第に力を失い、予想外の展開に。
闇のハイエナ軍団のリーダー、マムッツィは向かうところ敵なしの状態だ。王国の覇権争いを独走中である。リカオンの群れでは、老将軍を追い落とし、リーダーの座を奪おうとする者が現れる。チーターの母親は依然として子育てに奮闘し、ライオンのラモハタは子宝に恵まれる。しかし、ラモハタの留守中に、群れはかつてない危機に見舞われるのだった。
ヒョウのプーラは自分の寿命が近づいていることを感じ、娘の特訓を終えることができるのか不安を募らせていた。チーターのディケレディは島からの脱出を図るため、子供たちの訓練に勤しむ。ハイエナ軍団の次期指揮官となるラセディは、まだ自分の力を示すことができないでいた。未来の担い手たちは、王国を生き抜くことができるのか。そんな中、ディケレディ親子のもとに最大の試練が訪れる。
年老いたプーラは娘のために獲物を捕ることが難しくなってきていた。自分の死期を悟ったプーラは、究極の決断を迫られる。西の土地のライオンの群れは宿敵であるセーハの群れと遭遇。一触即発の緊張状態になるものの、そこでラモハタの驚くべき計画が明らかになる。闇の軍団はマムッツェの娘、ラセディの暴走により仲間内に不満が蔓延し始める。その頃王国のはずれでは、闇の軍団を倒すべくキッツォが着々と兵力を強めていた。
王国の勢力図は変わりつつある。ライオンのセーハの群れは十分に力をつけている。不実なラモハタを追い出し、王座を狙う準備は万全だ。ハイエナ軍団では反乱が起こり、ラセディに憎悪の矛先が向けられる。その混乱に乗じ、キッツォが率いるリカオンの群れは、力の弱ったマムッツィを襲う。一方、母を亡くしたヒョウのモツィーディは、狩りができずに餓死寸前だった。そこに助けの手を差し伸べたのは…。