ナショナル ジオグラフィック

サベージ・キングダム:残酷の王国

原題: Savage Kingdom
サベージ・キングダム:残酷の王国の写真

放送予定

24.11.21 20:00
第3話 失脚の恐怖 (原題: Queen of The North) [二]
24.11.28 20:00
第4話 女王の苦悩 (原題: Mother of Lions) [二]
24.12.05 20:00
第5話 牙を剥く反逆者 (原題: The Rebel Army) [二]

番組内容

「王国」は寛容だ。「王国」は残酷だ。「王国」は無慈悲・無秩序だ。
アフリカの大地に広がる野生の王国。ここでは、日々数多くの命が生まれ、数多くの命が消えていく。ここで繰り広げられる命のやり取りに温情が入る余地はない。あるのは残酷で無慈悲な現実だ。このシリーズでは、アフリカに生きる様々な動物に密着する。ここには、天敵、飢餓、子供の喪失など幾多の困難に見舞われながらも、なお懸命に生きようとする動物たちの姿がある。

いわゆる、癒し・可愛い・愛くるしい動物番組ではない
「世界大自然紀行」シリーズに出てくる、雪ウサギやウミガメの美しく思わず手を伸ばしたくなる映像とは違い、当番組はいわば戦争映画に近い。獲物を盗まれた、仲間が生きたまま食されている、群れを追い出された…。己の力では覆すことの出来ない現実に対する苦い思いが、野生動物の張りつめた筋肉、真っ直ぐ先を見つめる瞳、際立つ毛から、画面を通してひしひしと伝わってくるのだ。無敵のはずだと思っていたライオンが、小さい草食動物一匹すら捕まえられない姿。木の上に隠しておいた獲物の亡骸をライオンに横取りされるチーター。弱っている敵、そして獲物の雰囲気を嗅ぎ付けるのが得意なハイエナ達。血に貪欲な肉食動物達が見せる弱気な一面。しなやかに動く動物達の筋肉の裏側にある、皮肉にも芸術的に広がる枯れた大木に、涸渇する湖。「サベージ・キングダム:残酷の王国」の主人公は動物だけではない。土、空、そして空気までもが、この番組を命が叫ぶ作品へと押し出しているのだ。見逃してはいけない。下がった気温の中白い息を吐く動物に哀愁が漂う姿。飢餓感に襲われ力を失った動物の目に「諦め」の字が浮かぶこと。自らの力で狩りをしていた動物達が、他の群れから獲物を横取り腹に入れるのが「新常識」となりつつある事実。生きる世界の秩序は違えど、人間が直面する現実と、怖いくらいに似通っている部分がそこには確かにある。

予告編

字幕版:ナレーション声優
チャールズ・ダンス

大学ではグラフィック・デザインを専攻していたが、卒業後は舞台の裏方として演劇・映画界に参戦。自然と俳優を目指すようになり、1970年には晴れて舞台デビューを果たす。ロイヤル・シェイクスピア・カンパニーにて1980年まで第一線で活躍し、力をつける。1981年には「007/ユア・アイズ・オンリー」に出演し遂に映画デビュー。これを皮切りに「プレンティ」「グッドモーニング・バビロン!」など数々の名作に登場。しかし、彼の名俳優っぷりが滲み出るのはやはり、「ゴールデン・チャイルド」や「ラスト・アクション・ヒーロー」など、悪役ぶりを演じた時だろう。また、近年では「ゲーム・オブ・スローンズ」のタイウィン・ラニスター役として有名。「サベージ・キングダム」シリーズでは命の限り生き抜く野生動物達の残酷なまでにリアルな現実をバックグラウンドに、詩的なナレーションを深く熟した男の声で読み上げている。


吹替版:ナレーション声優
諏訪部 順一
【声優代表作】

「呪術廻戦」(両面宿儺役)
「怪物事変」(隠神鼓八千役)
「僕のヒーローアカデミア」(相澤消太役)
「テニスの王子様」(跡部景吾役)
「黒子のバスケ」(青峰大輝役)
「ユーリ!!! on ICE」(ヴィクトル・ニキフォロフ役)
ほか


■60分×6話

番組のみどころ

登場動物紹介

湿原に住むライオンの群れ。“新たな女王” はマツミだ。彼女は自らの王朝を守ることができるのか?サベージ・キングダムの運命を担うのは彼女だ。“幻の暗殺者” であるサバは自分の子供たちを守り血筋を残すために、全知全能で残忍なライバルたちと戦う。“無法者の女王” ザリカはハイエナたちのトップに君臨する。軍隊を組織し、最大の敵ライオンから沼地の支配権奪を企てる。“恐るべきハンター” ティマナとマラオはペール・パックを率いる。この野犬の小隊は仲間を増やし、サベージ・キングダムでの領土権獲得を目論見る。

エピソード

第1話

「 城を守るヒョウ (原題: Leopard's Rock) 」

城を守るヒョウ (原題: Leopard's Rock)の写真

野生の王国にそびえるヒョウの岩山。ここにねぐらを構えているのがヒョウのサバだ。ゾウの群れが雨季の到来を告げる頃、サバは2匹の子供を産んだ。活発な姉と臆病な弟。この性格の違いが2匹の命運を分けることになる。獲物が少なくなる乾季、サバは2匹を残して遠出した。ライバルのヒョウやライオンにリカオン。岩山の下は危険がいっぱいだ。果たして2匹は、過酷な乾季を乗り越え、再び雨季の訪れを目にすることができるだろうか?

第2話

「 地獄の楽園 (原題: The Pale Pack) 」

地獄の楽園 (原題: The Pale Pack)の写真

リカオンは"パック"と呼ばれる群れを形成し、狩りも子育ても群れのメンバー全員で行う習性を持つ。小柄ながら狩りの成功率は並外れて高く、息の合った攻撃で獲物を確実に仕留めることで知られる。今回登場するのは、大きな群れから分離した、わずか6頭からなる "ペール・パック"。数で勝るライバルや天敵との遭遇は致命的だ。残酷な野生の王国で様々な困難に直面しながら、必死で生き抜こうとする姿を追う。

第3話

「 失脚の恐怖 (原題: Queen of The North) 」

失脚の恐怖 (原題: Queen of The North)の写真

王国の領土を分け合う2頭のメスライオンがいる。北の大地を支配するサタウと南の大湿原を支配するマツミだ。両者の力関係が崩れたのは、サタウのパートナーであるセケカマがマツミの群れに移った時だった。頼れるオスがいなくなり、サタウの群れは次第に追い詰められていく。飢えに耐え忍ぶ日々が続き、やがて最大のピンチが訪れた。マツミの群れが北の大地に押し寄せてきたのだ。果たしてサタウは、自らの縄張りを守り切れるのか?

第4話

「 女王の苦悩 (原題: Mother of Lions) 」

女王の苦悩 (原題: Mother of Lions)の写真

湿原を支配するメスライオン、マツミの群れは、無敵のオスライオン、セケカマを迎え入れて以来、圧倒的な強さを誇っていた。だが王国随一の群れは不安を抱えていた。子どもたちは獲物を前にひるみ、一向に狩りが上達しないのだ。そんな中で乾期を迎え、マツミは群れをあとに残し、北に向かった獲物を追う。残された子どもたちは、干上がった湿原で腐肉をあさるしかない。若きライオンたちは、弱肉強食のこの王国で生き残れるのか?

第5話

「 牙を剥く反逆者 (原題: The Rebel Army) 」

牙を剥く反逆者 (原題: The Rebel Army)の写真

ハイエナのザリカは、自らが率いる群れの力を増強し、王国に革命を起こそうとしている。ライオンのマツミ率いる強大な群れから湿原を奪おうというのだ。だが一筋縄ではいかない。子どもを産み、一人前に育て上げるには、大量の食料が必要だ。他の肉食動物の食べ残しにありつくには、ライバルのリカオンと戦わなければならない。ハイエナがライオンを追い落とすという大番狂わせは、果たして起こるのか?

第6話

「 紙一重の命 (原題: Win Or Die) 」

紙一重の命 (原題: Win Or Die)の写真

今回は"残酷の王国"総集編。ライオンの女王マツミが率いる強大な群れ、そのライバルであるサタウの"北の群れ"、単独で狩りと子育てをするヒョウのサバ、そしてザリカが率いるハイエナの群れに、ティマナとマラオの下に結束するリカオンの群れ"ペール・パック"。これまでに登場した5つの勢力が命懸けで繰り広げる壮絶なドラマを、王国全体を俯瞰する視点からお届けする。

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