カリフォルニアは2016年に娯楽用大麻の合法化が承認され、2018年に解禁された。LAの街には大麻販売店が乱立している。合法化は違法取引の撲滅が狙いだったが、現状は正反対だ。合法化によりますます活性化した大麻の闇市場にマリアナが潜入する。どんな人物が違法大麻を栽培し、売りさばき、誰が買っているのか。栽培や取引はどこで行われているのか。合法化されたにもかかわらず、彼らはなぜ闇市場で取引し続けるのか。
バイクと自由を愛する者たちの集まりであるモーターサイクルクラブ。だがその実態は犯罪組織だと言われている。クラブのリーダーは「メンバーの中に少数の悪人がいるだけ」と言うが、それは本当なのか。彼らはなぜ他のクラブと対立し、暴力に走るのか。薬物の密売をしているという噂は本当なのか。マリアナはヴァーゴス、サンズ・オブ・サイレンス、モンゴルズなどの有名クラブと接触し、モーターサイクルクラブの真の姿に迫る。
アメリカでは美容整形による死亡事故が問題になっている。テレビやSNSの影響で豊かな曲線美に憧れる若い女性が多いが、美容整形は高額なため、闇整形や格安クリニックでの手術を受け、帰らぬ人になるのだ。謎の多い業界で働くのはどんな人たちなのか。クリニックの中では何が行われているのか。女性たちはなぜ命を落としたのか。業界関係者、被害者家族、悪質業者と闘う人々へのインタビューを通し、闇の深い業界の真実を暴く。
アメリカでは1990年代後半~2000年代前半にエフェドリンを含む風邪薬から覚醒剤を作ることが流行し、覚醒剤が蔓延した。その後いったん落ち着いたが、ここ数年、再び使用者が急増し、過剰摂取による死者も増えている。現在出回っている覚醒剤は、誰がどこで作り、どうやって密売しているのか。どんな人が覚醒剤を使うのか。マリアナはアメリカとメキシコをつなぐ覚醒剤の供給ルートをたどり、覚醒剤蔓延の実態に迫る。
アメリカでは36秒に1台の割合で車が盗まれているという。盗んだ車は分解してパーツショップに売れば警察に追跡されにくいが、大金を稼ぎたければ完全な形の車を売る方がよい。国際的な車両窃盗団はアメリカで車を盗み、コンテナ船で発展途上国に運んでいる。彼らはどうやって当局の監視の目をかいくぐり、盗難車を輸出しているのだろうか。車はどこに運ばれるのか?盗難車ビジネスの全てを取り仕切っているのは誰なのか?
パンデミックの影響もあり、ロマンス詐欺が世界中で急増している。2020年はアメリカの銀行口座から3億ドル以上が消えたという。報告されている被害者は孤独な女性が多い。奪われた彼女たちの財産はどこにあるのか?誰がロマンス詐欺をしているのか?被害者は本当に女性ばかりなのか?詐欺師たちはどうやって標的を信用させ、大金を奪うのか?マリアナは被害者や詐欺師にインタビューを行い、ロマンス詐欺の実態を暴く。
長い間、麻薬ビジネスは男性のものだった。だが近年、女性の進出が目立ってきた。マリアナがまず向かったのは、コカインが蔓延するブラジルのリオデジャネイロ。犯罪者の間でも有名な21歳の女性密売人を追う。次に向かったのは世界一のコカイン生産国コロンビアのバホ・カウカ。この地域で麻薬組織のボスを務める若い女性に会い、彼女の壮絶な体験を聞く。彼女はなぜ組織に入ったのか。どうやって男性たちを従わせているのか。
アマゾンの森林破壊が加速している。貴重な木材を違法に伐採する業者と、採掘の邪魔になる木々を切り倒して金を掘る業者が暗躍しているためだ。熱帯雨林を守るために活動する人々が殺されるという恐ろしい事件も多発している。違法伐採業者、違法採掘業者は何者なのか。彼らはなぜアマゾンを破壊するのか。彼らと闘っているのはどんな人々なのか。マリアナはアマゾン破壊の実態を暴くため、危険なアマゾンの奥地に潜入する。
トロール船による魚介類の乱獲が世界的な問題になっている。マリアナはシー・シェパードに同行し、アフリカ沖で操業する不審な漁船に乗り込む。また、違法漁業の獲物が多く運ばれるスペインの港町や、違法漁業の影響を受けて大きく変わったガーナの漁師町でも取材を行う。莫大な金額を生む違法漁業は、誰がどのように行っているのか。なぜ彼らを止められないのか。このまま乱獲を続けたら、未来の海はどうなるのか。