人間は様々な欲望や感情に支配されやすい生きものだ。その中には当然、好ましくないものもある。何かをのどから手が出るほど欲しがったり、怒りや嫉妬を覚えたりした経験は誰にでもあるだろう。このような欲望や感情自体は「罪」と呼ぶほどのものではないが、これらに身を任せて行動すると大きな罪を犯す危険がある。今回は私たちの脳内に眠る罪深き思いに焦点を当て、街中での実験や専門家の解説とともに、その仕組みを解明する。
脳は年齢を重ねるにつれて成熟し、人生の段階に合わせて必要な能力を開花させていく。赤ん坊は生後すぐに人間の顔を認識し、言葉を聞き取る能力を身につける。10代になると自分中心の視点から脱し、他人の視点やあらゆる可能性を意識するようになり、20代から30代で情報処理速度はピークを迎える。年を取るにつれ認識能力は衰えるが、語彙や感情の安定性は増す。今回は年齢によって脳がどう変化していくかを解明する。
人の感覚として知られる五感。しかし私たちの脳や体には、五感を超えた超感覚が備わっている。さまざまなゲームを行い、専門家の話を聞いて、超感覚の謎をひもとく。目を閉じて片足立ちができる時間で年齢が推測できるのはなぜ?プロの自転車ライダーは、ハンドルとタイヤが逆さまに動く自転車を乗りこなせるか?楽しい時間は本当に早く過ぎるのか?人々の何気ない仕草から相手のウソを見抜くメンタリストも登場。お見逃しなく!
今回の舞台はロンドン。この街は長い歳月をかけて大都市へと成長してきたが、その歴史は脳の進化の過程と共通点がある。脳は刺激への反応という原始的な機能から始まり、長い歳月をかけて記憶や視覚といった機能を獲得するようになった。さらに脳全体を使うことで論理思考という高度な機能も果たせるように進化した。ロンドンの名所でゲームを展開しながら、様々な機能を併せ持つ複雑な脳の世界を読み解いていく。
今回のテーマは信じること。人はなぜ神を信じるのか。人類が誕生した時から人は神を信じるよう脳にプログラミングされていたのか。あるいは信仰は人が進化する過程で生まれたのか。様々な実験を通して信仰と脳の関係を検証する。例えば人は特定のシンボルや音楽にどんな意味付けをするのか。どんな状況に置かれた時に最も正直になるのか。無宗教の人も含めた被験者の反応を分析し、人が超自然的なものを信じるプロセスを解明する。
危機的状況を生き延びようとするとき、脳では何が起きているのだろう。今回は4人の参加者がサバイバルゲームに挑戦。ストレス状態でパズルを解き、眼帯で視界を制限して街に隠れる人々を探す。初めて訪れた森で帰り道を探し、バーで見知らぬ人を相手に無茶なお願いをする。がらくたを使って水に濡れずに川を渡る難題も。人が危機を生き延び進化してきたのはなぜなのか。生き延びるために必要な脳の力を検証する。