舞台はカリフォルニア州デスバレー。ここでは、大小様々な大きさの200個近くの石が谷底を静かに移動し、数十メートルに及ぶ跡を残している。その原因として、磁場、いたずら、そして風など、いろいろな説が唱えられているが、実際に石が動くのを見た人は誰もいない。石が勝手に動くなんてことがあるのか?さらに、ニュージーランドのオークランドでは十数匹もの犬が病気で倒れるという事件が発生。共通点として、どの犬も同じビーチを散歩していたというのだ。飼い主は毒を盛られたのではないかと恐怖に陥っている。もしそれが事実なら、次の犠牲者は人間かもしれない。最後に、ナミビアの草原では、目にひどい傷を負ったチーターが複数発見されている。目の網膜に切り傷や引っかき傷があり、白内障も見られるという。盲目になったチーターは野生の世界では生きていけない。そのため、地球上で最速のネコ科の動物の視力を奪っているものの正体を突き止めることが急務だ。
今回は、南アフリカ有数の自然保護区域であるクルーガー国立公園を修羅場に変えている謎の捕食者を追う。シロサイ、チーター、そしてライオンなど、数十種類もの野生動物が次々と死んでいるが、原因は不明だ。レンジャーたちは、このものを言わぬ暗殺者の次の標的は絶滅が非常に危惧されているクロサイではないかと心配している。当初炭素病が疑われたが、やがて調査をまったく違う方向に導くような手がかりが浮上する。さらに、ノースカロライナ州では、オフィスビルが立ち並ぶ一角で、体毛のない奇怪な生き物の姿が撮影された。シカの胴体に、カンガルーの顔とネコの尻尾を持つという。専門家たちは当惑し、地元住民は途方もない推測を始める。突然変異した動物なのか?それとも、異種交配種、あるいは、これまで科学では未知の生物なのか?種を特定するための調査が始まる。そして、オーストラリアのダーウィンでは、色鮮やかな小形のインコが奇妙な行動を取っている。とまり木から落ちたり、仰向けに寝たり、エサを吐き戻しているというのだ。インコは発酵した果物に酔ったのか、それとも、もっと不気味なことが起きているのか?
今回のエピソードではオーストラリアの奥地の小さな集落に降った何百匹もの銀色の魚の雨を取り上げる。魚は空から降ってきたと断言する住人もいれば、嵐の最中に地面から出てきたと主張する住人もいる。この現象の多角的な調査に乗り出した科学者、生物学者、そして気象専門家から成るチームは、まず、その地域の天候の変化の激しさが原因ではないかと疑う。竜巻または鉄砲水が魚を町中に撒き散らしたのだろうか?さらに、南アフリカのコメキー湾で、オキゴンドウクジラが浅瀬でもがいているとの目撃情報が入った。それから15分後には一帯は修羅場と化し、浜辺は打ち上げられた50頭ものクジラであふれた。集まった大勢の地元住民が海に戻そうとしても、クジラたちはUターンをして、自ら浜に乗り上げてしまう、クジラが大量に打ち上げられた原因とは?そして、イタリアのアルプスを散策していた地元住民は、ほぼ垂直なダムの壁に動物がしがみついているという驚きの光景を目にする。この動物は捕食者から逃げているのか?詳しく調べると、動物はアルプスに生息するアイベックスというヤギの一種で、わずか数センチの幅の出っ張り部分の上に立っていることが判明。ダムの周辺には豊富な草があるにもかかわらず、アイベックスが、ケガや命を落とす危険を顧みずにダムの壁をよじ登ろうとしているのはなぜか?
今回の舞台はオーストラリアのビクトリア川流域。淡水に生息するワニが大量に死んでいるのが発見され、住民の間で衝撃が走る。この捕食者は有史以前から何百万年も地球上で生き残ってきたが、ここへきて何らかの原因でワニは姿を消そうとしている。1人のワニ専門家がこの謎を解き明かすべく、ワニが死んでいた現場に向けて3200キロの旅に出発。最終的に原因を突き止めるが、それは思いもよらないものだった。さらに、モロッコのアトラス山脈の奥深くにある寒村で、ある家族に飼われていたラバが出産したという。しかし、ラバはロバとウマの交配種で、生殖能力がないことで知られている。ウマが専門の獣医師がその家族のもとを訪れ、噂の真相を確かめる。これは現実に起きた奇跡なのか、それとも巧妙なデマなのか?最後に、カリフォルニア州の海岸ではサメが打ち上げられている。すでに死亡しているものもいれば、痙攣を起こしてのた打ち回っているものもいる。死骸の数が増える中、専門家たちは手がかかりを探す。解剖によって死因を解明できるのか?
今回の「怪奇現象Xファイル」の舞台はオーストラリアのロックスポート。頭部を完全に食いちぎられたカンガルーの死骸が発見された。住民たちは、首を切断できるほど獰猛な捕食者が潜んでいるのではないかと懸念している。目撃者によれば、謎の猛獣は茶色で、大きなアゴを持ち、背中に縞模様があるというが、オーストラリアにはこれに該当する動物は存在しない。1936年に絶滅したとされるただ1つを除いて…。絶滅したはずの猛獣が復活したのだろうか。さらに、2011年3月、カリフォルニア州レドンドビーチの住人たちが目覚めると、小さな港には死んだイワシ数百万匹が浮いていた。科学者たちが海水の酸素濃度を分析して驚くべき発見をする。果たして、イワシの大群は捕食動物から逃れてきたのか、それとも嵐を避けて避難してきたのか? 専門家たちが答えを求めて調査を続けていると、世界を震撼させる出来事によって調査はまったく新しい展開を見せることに。そして、ミネソタ州ではアオサギの巨大コロニーが次々と巣から逃げ出していた。この鳥がロゴになっている町の住民たちは困惑を隠せない。水上スポーツの騒音がこの鳥を怖がらせているのだろうか?原因究明のための手がかりが見つからないため、町はプロの監視チームによる調査を要請。その結果、驚くべき事実が明らかに。
今回取り上げるのは、フロリダ州の上空450メートルの所で軍用機が1羽の鳥に激突した事件。この鳥の死骸のサンプルを分析のためにスミソニアン協会の羽毛鑑定部門に送ったところ、分析チームは驚愕の事実を発見する。羽毛のDNAは鳥のものではなくシカのものだというのだ。パイロットは滑走路にシカはおらず、衝突は間違いなく上空で起きたと証言。再検査をしても、DNAはシカのものだという結果しか得られない。ちょうどクリスマスの直後だったことから、チームは他の可能性も考え始める。果たして、トナカイは本当に空を飛べるのか?さらに、グレートバリアリーフでは、何百匹ものウミガメが死亡し、あるいは衰弱した状態で打ち上げられている。太古から存在しているこの動物が飢えている理由を解明すべく緊急対策チームが派遣された。カメの死骸から十分な答えが得られないため、調査員たちは、この地域の荒々しい気象パターンが原因ではないかと考える。しかし、彼らは驚愕の事実を発見する。そして、南アフリカで最も古い樹木の1つであるバオバブがクルーガー国立公園で襲撃されている。樹木界の巨人は動物界の巨人であるゾウに敢然と立ち向かうものの、その結末は破壊的である。
大晦日の夜、アーカンソー州ビービで5000羽ものハゴロモガラスが空から地面に落ちてきた。翌朝地元住民が目覚めると、道路や裏庭にはバラバラになった鳥の死骸が散らばっていたという。インターネットでは世界の終わりの兆候ではないかと終末論が盛り上がりを見せた。しかし、調査チームが求めているのはもっと科学的な答えだ。一晩でこれほど多くの鳥が死んだ理由は何だったのか?過酷な天候のせいなのか? すべての鳥がひどい外傷を負っていた理由とは?さらに、スコットランドのハイランドでは、ハイカーが、歩いている途中で半透明のゼリー状の奇妙な物質の塊に遭遇する。これは、流星雨の時に地球上に落とされるという言い伝えのあるスターゼリーなのか? このゼリーを見たという目撃情報が増える中、このべたつく謎の物質に関する疑問は深まる一方だった。これは珍しい藻類の一種なのか、それとも動物から吐き出された物質なのか?あるいは、本当に星から飛来してきたスライムなのか?そして、舞台はカリフォルニア州へ。世界的にホホジロザメの襲撃件数が増加しているのは、この殺し屋が人間の肉を好むようになったからなのか?そんな中、カリフォルニア州の海岸の沖合で3人が襲われたものの、幸い一命をとりとめた。しかし、1人の専門家はサメには人間の肉を食べる習性はないと考えている。では、凶暴な襲撃事件は後を絶たないのはなぜか?
今回の舞台はアメリカのシャンプレーン湖。この湖には本当にネッシーのような怪獣が生息しているのか? 長年、人々は目撃談を語るとともに、長い首を持つこの謎の生き物を遠くから見た姿を写真に収めてきた。多くの専門家は懐疑的だが、何らかの生き物がこの湖に生息していることを示す証拠を持っていると確信する科学者が1人…。2009年、ノルウェーのトロムセーで不思議な現象が起きた。夜明け前の暗い空に突如としてらせん状の青い光が出現したのである。数千人が見守る中、その青い光は跡形もなく消えた。すぐにインターネット上ではUFO説がささやかれ始める。それから24時間後にはアメリカのオバマ大統領がノーベル平和賞を受け取るためにノルウェーに到着する予定だった。科学者たちを当惑させた謎の光の正体は何なのか? 最後に、ニュージーランドのオレワビーチで、夏の海水浴客たちが突然姿の見えない敵に襲われる事件が発生。慌てて海から上がると、彼らの皮膚には痛みを伴う水ぶくれ状の発疹が現れていた。当惑する海洋科学者たち。このような反応を引き起こした原因は何なのか? まず、いつもの犯人を疑った。この海岸のウミシラミは人を噛むことで知られている。それとも、海水の汚染が原因なのか? しかし、海水はいつも通り透明で、検査をしても汚染物質は見つからない。そんな中、1人の生物学者が繊細さと凶暴さを併せ持った海洋生物が犯人ではないかと考える。
今回の舞台はアメリカのミネソタ州。アレキサンドリアの町のはずれの道路脇でエイリアンのような不思議な生き物が発見された。この生き物は長い爪と尖った牙を持ち、体毛はないという。通りがかりの女性が撮った写真をインターネットに掲載すると、その写真は数時間で世界中を駆け巡った。そして、この奇妙な動物の正体に関して様々な憶測が行われた。カナダのフレーザー川の名物であるサケの遡上は世界で最も壮観な光景の1つである。しかし、2009年はサケにとっては不運な年だった。1000万匹が遡上すると予想されていたが、結局150万匹しか川を上らなかった。サケは事実上姿を消してしまい、漁師たちは絶望に追い込まれた。ところが、翌年2010年には正反対の現象が起きる。壊滅的に減少したサケが、今度は3600万匹も川を上り、100年で最大のサケの遡上となったのである。サケがこれほど激増した理由とは?2009年に現れなかったサケが翌年やって来て、2年分のサケが川を遡上したというのか?捕食者や血を吸うウミシラミに狙われるサケの数が減ったのか?あるいは、4000キロ以上離れた孤島で起きた出来事がサケの生存に影響を及ぼした可能性は?最後に、ナミビアのナミブランド自然保護区には、広大な草地に囲まれて大地がむき出しになった円が無数に散らばっている。これはアフリカ最大のミステリーの1つと言われるフェアリーサークルだ。放射性のある土壌や有毒な植物のせいだとする説もある。まったく異なる説を唱える2人の科学者がいまだに解明されていない奇妙なサークルの謎に挑む。
今回の舞台はイギリスのコッツウォルズ地方。田園風景が広がるこの丘陵地帯で、謎の生き物が歩行者とその飼い犬に忍び寄る事件が発生。さらに、同じ地域でノドに刺されたような傷のあるシカの死骸が見つかった。獰猛な捕食者がうろついているのではないかと地元住民を恐怖に陥らせた生き物の正体とは?遠くからは大きな黒いネコ科の動物に見えたという目撃情報も。しかしヒョウのような大型のネコはイギリスには生息していないはずである。アフリカの大型ネコがイギリスの森に現れたというのか? サーフィンのホットスポットとして有名なフロリダ州のニュースマーナビーチ。このビーチには背筋が凍る秘密が隠されている。2010年には、世界で発生したサメの襲撃事件の実に70%が80キロに及ぶこのビーチで起きていた。その結果、ニュースマーナビーチには「世界のサメ襲撃の中心地」という不名誉な称号が与えられた。航空写真から、何千頭ものサメが岸に近い沖合を移動しているのが分かる。これほど多くのサメが引き寄せられている理由とは? 月の満ち欠けがサメの行動に変化を起こしているのか? そして、ワイオミング州のレッドリムでは、その荒々しい風景の中で、通常は頑健なヘラジカが何百頭も死亡、あるいは全身が麻痺して動けなくなっていた。しかし、外傷はない。この謎の病気を解明する唯一の手かがりが土の上に残されたオレンジ色の尿の跡である。州内の生物学者たちは、レッドリムの新しいガス掘削場に調査の目を向けた。有毒物質が浸出していたのか?毒物検査の結果、掘削場が原因でないことが判明。調査チームは手がかりを失い、なかなか答えが見つからない。しかし、科学者たちが自分の足の下を見ると…。