ナショナル ジオグラフィック

怪奇現象Xファイル

原題: Wild Case Files
怪奇現象Xファイルの写真

番組内容

自然界で発生した奇妙な事象を調査する「怪奇現象Xファイル」。画期的な最新の科学と「誰の仕業か?」という興味深い観点に基づいたストーリー展開で、毎回3つの自然界における謎を解明。ドイツの爆発するヒキガエル、スウェーデンの酔っ払ったヘラジカ、インドで降る赤い雨、オーストラリアのネズミの異常発生や盲目のカンガルーなどの怪奇現象が、番組の科学者チームと世界中の専門家たちにより献身的かつ入念に、ひとつひとつ解明されていく。

■60分×6話

エピソード

「 モントークの怪物 (原題: Montauk Monster) 」

モントークの怪物 (原題: Montauk Monster)の写真

調査チームが、2008年、ロングアイランドのモントークの海岸に打ち上げられた宇宙人のような奇妙な生物に関するミステリーを究明する。その生物には鳥のくちばしのようなものがあり、膨れ上がった体には体毛がなく、前肢にはタグのようなものが付いていたという。スウェーデンの森で女性が遺体で発見され、彼女の夫が殺人の容疑で逮捕される。警察はなかなか証拠を見つけられないが、夫は有力な容疑者のままだった。そんな中、動物の毛が事件現場で発見。犯人は森の奥深くに潜む殺人鬼か、夫は無実なのか…。長期にわたる捜査で謎を解明していく。熱気球のパイロットがセレンゲティ国立公園上空を飛行中、1頭のライオンが致命的発作を起こすのを目撃する。数十年に及ぶ研究においても、このような事例は報告されたことがなかった。一見、無関係な事象として、これまでにない数のライオンが、別のライオンによって殺されるという事実も浮上。野生生物獣医師のメロディ・ロールク-パーカーとライオンの生態学者のクレイグ・パッカーが、何が起こっているのか、そしてこの二つの事象に関連があるのか、真相究明に乗り出す。

「 テキサスの巨大なクモの巣 (原題: Texas Monster Web) 」

テキサスの巨大なクモの巣 (原題: Texas Monster Web)の写真

2008年6月イギリス、コーンウォール。26頭のイルカが浅い入り江で座礁し、命を落とす。イルカの座礁としては、これまでで最悪のケース。その入り江は大洋を愛するこのイルカたちの生息地から何キロも離れており、しかもこの悲劇の明らかな原因が見当たらないことから、大規模な真相究明が行われる。何が彼らを死に追いやったのか。2007年8月アメリカ、テキサス州 ― 公園管理者のフレディ・ゴーウィンは、テキサス東部にあるタワコニ湖州立公園の樹木を覆う巨大なクモの巣を発見する。それは木々の先端、約12メートルの高さまで伸び、収縮包装フィルムのように樹木全体を包み込んでいた。クモの巣退治の専門家チームが、どのような生物が、なぜ作ったのか解明すべく、この巨大な絹の街の研究に着手する。1998年ケニアのナクル湖 ― アフリカの最も有名なソーダ湖の1つから、一晩にして約50万羽のフラミンゴが姿を消す。フラミンゴたちはどこへ行ったのか、そして何が彼らを追いやったのか、その謎を解明すべく調査が行われる。

「 爆発するヒキガエル (原題: Exploding Toads) 」

爆発するヒキガエル (原題: Exploding Toads)の写真

2009年オーストラリア、シドニー。シドニー近郊のマンリー周辺で、13羽のフェアリーペンギンが死んでいるのが見つかる。このペンギンたちは絶滅の危機に瀕したコロニーに属しており、犬、もしくはキツネにより殺されたというニュースが伝えられると、ペンギンを保護しようとする人たちと、自分たちのペットを自由に歩かせたい愛犬家たちとの間に軋轢が生じる。やがて毒が仕掛けられ、浜辺にはスナイパーが配置されるようになる。一体悪いのは誰なのか。2005年ドイツ、ハンブルク。春の繁殖期、ハンブルクのある特定の池に生息するヨーロッパヒキガエルは、非常に奇妙な方法でその数を減らす。地元住民には不快極まりないが、なぜかカエルたちが膨張し、爆発してあちこちにその内臓や体の一部を飛び散らすのだ。この不可思議な現象はなぜ起こるのか。2009年コーンウォール、ニューキー。水族館職員のマット・スレイターは、何年もかけて絶滅の危機に瀕した様々なサンゴの独自の展示に力を注いでいた。ところが彼のプライドの結晶とも言えるサンゴが少しずつ消え始め、ショックを受ける。彼も他の職員たちもその原因が分からず困惑していた。

「 真っ赤な血の雨 (原題: Blood Red Rain) 」

真っ赤な血の雨 (原題: Blood Red Rain)の写真

スコットランドにあるオーバートンブリッジ。地元紙の記者が、過去60年間に起きた、ペット犬が約16メートルの橋から飛び降りて死亡するという事件を解明していく。6ヶ月間で少なくとも5匹が死んでおり、一命を取り留めたものの、再び飛び降りた犬もいるとの報告を受け、専門家たちはこの不可思議な行動の調査を開始する。アメリカ、フロリダ州。フロリダの南西部の沿岸水域で、絶滅危惧種マナティーの死骸が浮かんでいるのが次々と見つかる。気性が穏やかでフロリダのシンボルとも言えるマナティー。自然と人間の脅威にさらされているため、フロリダ州魚類野生生物保護委員会の職員は、残されたマナティーを救うべくその死の原因を探る。インドのケララ。奇妙なドーンという音が響いた後、村人たちは血のように赤い雨が空から降ってくるのを目撃する。科学者たちは、子供たちの制服に付着した赤い液体の粒子を調べる。ケララの赤い雨は、地球における生命誕生の秘密を握っているのだろうか。

「 エイリアンの侵略 (原題: Alien Squid Invasion) 」

エイリアンの侵略 (原題: Alien Squid Invasion)の写真

2003年カリフォルニア州モンテレー湾。深海の巨大な怪物がカリフォルニア沿岸を侵略し、その進路にあるあらゆるものを食い尽くしていく。犯人はフンボルトイカ。どこからやって来るのか、ここに居座るつもりなのかは分からない。一流のイカの専門家から成る調査チームが協力し、カリフォルニアの漁業が壊滅的な被害を受ける前に、その謎を解明すべく立ち上がる。1993年オーストラリア、ピナルー。アン・ベニング一家が経営する小麦農場と養豚場が数十万匹ものネズミに襲われる。これはオーストラリアの歴史において、最大規模のネズミの異常発生だった。なぜ大量発生は起こるのか、そして飢えたネズミたちを止める手立てはあるのか、科学者たちが調査を開始する。2007年9月ケニア。100万をこえる野生動物が、毎年恒例の壮観な大移動を開始する。しかし行く手を阻む最も危険な障害の1つであるマラ川を渡り始めたところで、これまでにない規模で数多くの動物たちが命を落とす。1週間足らずで、1万頭もの野生動物が死んだ。何が彼らを死に至らしめたのか、その原因究明の調査が行われる。

「 鳥を食べるナマズ (原題: Bird-Eating Catfish) 」

鳥を食べるナマズ (原題: Bird-Eating Catfish)の写真

スペインのサラゴサという街で、川に住む謎の怪物が、水際でエサをついばむハトを待ち伏せて攻撃している。その怪物は全長が約180cmあり、夕方に限ってハトを襲っていた。ジャーナリストのアンディ・アレンが、サラゴサのハトキラーを探して中世の町に向かう。アメリカ史上最悪の石油流出事故から数週間後、メキシコ湾で、世界的に希少な種類のウミガメの死骸が多数打ち上げられる。ところが奇妙なことに、その死骸からは石油の痕跡が見つからない。では何が彼らを死に至らしめたのか。オーストラリアの奥地では、カンガルーが飛び跳ねながら木やフェンスにぶつかったり、川に飛び込んだりする怪現象が発生。何かが彼らの視力を奪っているようだが、その原因は不明である。

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