ナショナル ジオグラフィック

あなたの知らない世界史

原題: Mystery Files
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番組内容

伝説のヒーロー、史上最悪の殺人犯、世にも恐ろしい未来の出来事を私たちに突きつけた予言者。世の中には、その存在があやふやな人物や未解決の事件・事故がたくさんある。例えば、ノストラダムス。彼は、生前から著名な人物だったが、予言も彼自身も常に論争の的だ。彼は天才的な予言者だったのか?それとも…?番組では様々な歴史の常識を科学的に検証し、世界史の謎に迫る。

■30分×13話

エピソード

「 ロビンフッドは実在した!? (原題: Robin Hood) 」

ロビンフッドは実在した!? (原題: Robin Hood)の写真

ロビンフッドはスーパーヒーローの草分け的存在だ。彼が率いる無法者たちの集団が、金持ちから奪った金を貧しい者に与えるというストーリーが伝説として語り継がれてきた。ところが、ロビンが実在の人物であるという証拠が発見された。物語を検証して事実と架空の話をより分け、歴史家たちは神話の背後にいる人物に迫っていく。古代の手書きの写本と歴史上の要所から発見された証拠によって、ミステリアスなロビンという人物が姿を現す。

「 伝説のアーサー王 (原題: King Arthur) 」

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アーサーは英国の伝説の王である。キャメロット城から輝く鎧を着て戦いに行くアーサーと部下の騎士たちは、騎士道や信義心のシンボルとなり、その素晴らしい物語は世代を超えて語り継がれてきた。しかしアーサー王は実在したのだろうか?番組では廃墟の中に葬られていた手がかりや1500年前の書物の断片をかき集め、アーサー王が実在したのかどうか検証する。

「 ロマノフ家 処刑の謎 (原題: The Romanovs) 」

ロマノフ家 処刑の謎 (原題: The Romanovs)の写真

1918年7月17日、ロシア皇帝ニコライ2世と皇后、そして5人の子供たちが残忍に処刑されたと言われている。ところが1991年に一家の墓が発掘されると、2人の子供の遺体がないことが判明した。そして2007年、2つ目の墓が掘り出された。この調査で消えた2人の子供に何が起きたのか判明したのだろうか?番組では未公開となっていた皇帝一家の救出に関する報告書の内容を調べ、さらに一流の法医学者が腐敗の進んだ骨から証拠を取り出そうと悪戦苦闘する。

「 ロシアの怪人ラスプーチン (原題: Rasputin) 」

ロシアの怪人ラスプーチン (原題: Rasputin)の写真

1916年12月17日、自称霊能力者で皇帝ニコライ2世に重用されていたグリゴリー・ラスプーチンが、ロシアのサンクトペテルブルクで後頭部を撃たれ致命傷を負った。ラスプーチンが皇帝一家を意のままに操り失政を招くことを恐れたロシア人の犯行だった。その後1世紀近くも、ラスプーチン殺害は詳細な捜査が行われずにきた。しかし最近になって、彼を殺害しようとしていた者が他にも複数いたことを示す文書が発見された。そこで歴史学者が公式の解剖写真や高度な弾道検査結果を使って、彼を殺した真犯人を再調査する。

「 魔女か戦士か!?ジャンヌ・ダルク (原題: Joan of Arc) 」

魔女か戦士か!?ジャンヌ・ダルク (原題: Joan of Arc)の写真

1420年、フランスでジャンヌという少女が、他の者には聞こえない神の声を聞いたと言い出した。そして彼女は聖なる旅に出た。イギリス軍を倒し、新たなフランス王を誕生させるためだ。果たして彼女は神の啓示を伝える者か、魔女か、それとも戦士か?19歳の女性がどうやって激しい痛みを乗り越え、苦痛に耐え抜いたのだろうか?科学的、心理学的にも厳密な分析を行い、彼女の人生を再検証する。

「 ノストラダムスの占星術 (原題: Nostradamus) 」

ノストラダムスの占星術 (原題: Nostradamus)の写真

9月11日の同時多発テロから数日たち、必死に事件の捜査が行われていたころ、人々は16世紀の占星術師ノストラダムスの予言の中に、この事件が語られていたことに気づき始めた。ヨーロッパの王族が彼の警告に熱心に耳を傾けたことで、ノストラダムスは生前から著名な人物だったが、そのエピソードは時を経るにつれてますます有名になっている。彼の予言も彼自身も常に論争の的だ。この神秘的な人物は、本当に21世紀の出来事を見通せたのだろうか?彼は天才的な予言者だったのか?それともズル賢いペテン師で、間抜けな民衆を騙し続けてきたのか?ノストラダムスの予言をテストし、我々を中世占星術の世界に引き込む不思議な力と、その裏にある彼の手法を暴き出す。

「 極悪非道!切り裂きジャック (原題: Jack The Ripper) 」

極悪非道!切り裂きジャック (原題: Jack The Ripper)の写真

史上最悪の未解決事件とも言われるのが、1888年にロンドンを恐怖に陥れ、5人の女性が惨殺された“切り裂きジャック”事件だ。イギリス犯罪史上、最も忌み嫌われるジャックという犯人は今も正体不明だ。しかし再検証によって、事件を根底から覆すような証拠が浮かび上がってきた。見過ごされてきた証拠に光を当て、近代的な犯罪分析にかけた結果、この犯行は1人ではなく2人の犯人の手で行われた可能性が出てきたのだ。容疑者と目される人物は、2人ともビクトリア時代の警察に聴取されたのちに釈放されていた。

「 エドワード5世 蒸発の謎 (原題: Royal Murder) 」

エドワード5世 蒸発の謎 (原題: Royal Murder)の写真

1483年、イギリス国王となったエドワード5世と彼の9歳の弟がロンドン塔から姿を消し、暗殺されたという噂が流れた。それが事実ならイギリスの歴史を変えた幼児殺しだ。王位継承者の蒸発によって王家の血筋が変わり、国の経済は破綻寸前にまで落ち込み、カトリック教会との断絶へと進むことになったのだ。2人の叔父だったリチャード3世が暗殺の首謀者だと長く言われてきたが、最新の捜査技術で調べた結果、中世の政治コンサルタントたちがリチャードを殺人犯に仕立てあげ、真犯人2人を隠していたことが明らかになってきた。

「 ダ・ヴィンチは本当にすごい人? (原題: Leonardo Davinci) 」

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彼は世界で最も称賛される芸術家だ。そして戦車、ダイビングスーツ、ヘリコプターなど、現代社会で実用化されている機械類を600年も前に考案していた。特に飛行機の分野における彼のアイデアは完全に時代を先取りしていた。だが本当に、彼は中世の思考の枠を破るほどの人物だったのだろうか?実はダ・ヴィンチは革新的なエンジニアではなく、伝説が彼を偉大にしたという新たな証拠が発見された。番組では最新のレーザー技術を駆使して、彼の最も有名な絵画「モナリザ」に潜むウソを探り、科学技術におけるルネッサンスの天才を深く検証する。 

「 仮面の男とスキャンダル (原題: Man In The Iron Mask) 」

仮面の男とスキャンダル (原題: Man In The Iron Mask)の写真

今回のエピソードでは調査員チームが真実を探る。フランス王朝時代の真っ暗な地下牢に潜入し、現代の科学実験を試みるほか、長く忘れ去れてきた文書を調査。仮面の男の神話の陰に隠れてきた、スキャンダラスな真実を予想する。現代の神話の鍵となるのは2人の有名なフランス人、哲学者ヴォルテールと作家のアレクサンドル・デュマだ。どちらも囚人を題材にした小説を書いている。デュマ独特のワクワクするようなストーリーは、有名な作品「三銃士」で読むことができる。そして真実を探るのに特に重要なのがヴォルテールの歴史小説だ。番組では王の言葉が絶対だった17世紀フランスの心の闇に迫る。この時代は貴族でさえも命の保証がなかった。拷問や裁判なしの投獄があちこちで行われていたのだ。法を無視した逮捕が行われた恐怖の時代には、身分の高い囚人たちは素性をはぎ取られていたのだ。

「 ビリー・ザ・キッドのプリズン・ブレイク (原題: Billy The Kid) 」

ビリー・ザ・キッドのプリズン・ブレイク (原題: Billy The Kid)の写真

1881年、開拓時代の西部で最も有名な無法者ビリー・ザ・キッドがニューメキシコの裁判所に収監された。しかしほどなくして、残忍な殺人犯ビリーは看守を撃ち殺して脱獄した。この大胆な脱獄劇が有名となり彼を伝説にしてきたのだが、最近の調査で彼の神話には疑問符が付けられることとなった。そしてビリーによって書かれた手紙の新しい解釈が引き金となって、歴史学者や現代の法執行機関が彼の事件を再調査することとなった。

「 リンカーン暗殺の黒幕 (原題: Abraham Lincoln) 」

リンカーン暗殺の黒幕 (原題: Abraham Lincoln)の写真

アメリカの大統領が暗殺され、銃を所持していた男が逮捕され暗殺者と名指しされた。しかしつじつまの合わない点がいくつも残る。なぜ犯人は犯行の数時間前に、副大統領に宛てて好意的な手紙を書いたのか?なぜ同じ日に、ルイス・ペインという男が国務長官を襲って暗殺未遂を犯したのか?事件のあと、副大統領、奴隷制度の支持政党、破れた南軍兵、戦争長官などが首謀者として疑われた。この大胆な犯罪の本物の黒幕は一体誰なのか?

「 美しすぎるクレオパトラ (原題: Cleopatra) 」

美しすぎるクレオパトラ (原題: Cleopatra)の写真

クレオパトラは、動乱の時代に生きた。ローマ帝国は史上最大の混乱時代であり、エジプトに内乱が広がっていた。クレオパトラはどのようにしてその大混乱時代を、そして暴力的な世界をそれほど長い間生き抜くことができたのだろうか?その答えとは、ローマの権力者たちを誘惑し、魅了していたことである。有名な伝説では、その理由は彼女が絶世の美女だったからだという。しかし学者たちは、彼女に成功をもたらした他の要因を調査している。そしてローマで最高の権力者たちの中で、ユリウス・カエサルやマルクス・アントニウスは、クレオパトラが「生ける神」だと本気で信じていたのではないかと示唆している。

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