雄大なヒマラヤ山脈により周囲から隔てられた、世界でも有数の動物王国、インド亜大陸。この地は動物たちにとっての“避難所”であり、他ではもはや見ることのできない希少な種類の野生動物が数多く生息している。トラやライオン、ヒョウ、オオカミなど肉食の捕食動物と、シカやサイ、ゾウやサルなどの草食動物たちが、それぞれ種の存続を懸けて日夜を問わず奮闘する姿をカメラで24時間追い続け、彼らの生態を明らかにしていく。
乾季を迎えたブラジルの熱帯雨林。そこでは肉食動物も草食動物も、水を求めて一斉に川へと向かう。ジャガー、ピューマ、ワニ、サル、ナマケモノ、カワウソ、アナコンダなど多種多様な動物たちが死を逃れるべく必死でエサを探す。また、サバンナでは鳥や昆虫たちも生き残りをかけた戦いを日々繰り返している。本エピソードでは“生物の宝庫”と呼ばれるブラジルの地で壮絶な生存競争を繰り広げる動物たちの24時間を追っていく。
エメラルド色のベルトのように地球を包み込んでいる赤道。いまだ謎の多い赤道直下の地には、どこまでも続く深いジャングルに隠された未知の世界が広がっている。しかし、ここでも自然界でお馴染みの生死を巡る戦いが日々繰り広げられている。ブラジル、エクアドル、ガラパゴス諸島、ボルネオ島、スマトラ島、ケニア、ガボンの地を巡りながら、灼熱の太陽の下に生きる野生動物たちの過酷ながらも驚きに満ちた生活ぶりを追い続ける。
雨季の終わりを迎えたオーストラリア。固有種が多く生息するこの地では、空の支配者として君臨するウミワシが魚やコウモリを空中から狙い、地上最大の爬虫類であるイリエワニは水中から獲物を次々と獲得していく。さらにクリスマスアカガニの大群は繁殖のために森から海岸への命懸けの大移動を敢行。砂漠から熱帯雨林までが存在し、多種多様な生物の宝庫となっているオーストラリア大陸の野生動物たちの24時間を追っていく。
穏やかな楽園のイメージとは裏腹に、極寒の南極や赤道直下の島々など、過酷な環境を取り巻く南太平洋。そしてそれぞれの地では、必死で生き抜こうする野生動物たちのドラマが繰り広げられている。熱帯の海では危険なサンゴ礁が獲物を狙い、砂浜で産卵を終えたカメは水を求めて海を目指す。南米の海岸では腹を空かせたオットセイが母親の帰りを待ち続け、南極ではザトウクジラやアザラシ、ペンギンが激しいエサの争奪戦を展開する。