世界中に生息する、醜くて奇妙で、あまり知られていない生きものたち。その動物たちがいかに愛らしく、魅力的で注目に値するかを、ルーシー・クックが紹介する。今回の舞台は、ボルネオ島の熱帯雨林。ボルネオ島は、ここでしか出会えない、多種多様な生物たちのるつぼだ。ルーシーはこの島で、テングザルの持つ不思議な見た目の大きな鼻の秘密に迫る。旅の途中には、ボルネオの自然で生き抜くために独自の進化を遂げてきた、変わった生きものたちも登場。動物のフンを食べるフンコロガシ、空を飛ぶカエル、自分の脳よりも大きな目を持つメガネザル、そして食虫植物を寝床にするコウモリなどに出会える。
嫌われ者の動物たちをこよなく愛するルーシー・クックが今回訪れたのは、オーストラリアのタスマニア島。ここで“珍獣の王"の称号にふさわしい動物を決めるのだ。優勝候補は、引退したボクサーのような怖い顔と、背筋の凍るような鳴き声を持つ、凶暴なタスマニアデビル。しかしライバルも、なかなかのつわものぞろいだ。体中がトゲに覆われ、シロアリを食べるハリモグラは、卵生の哺乳類で、なんと先端が4つに分かれたペニスを持つ。そのほかにも、哺乳類なのにカモのようなくちばしと、はちゅう類のような防御機能を兼ね備えたカモノハシも強敵だ。タスマニア島は、多様な生態系の独自の進化を育んできた、母なる大地なのだ。果たして、ルーシーが選ぶ、タスマニア島の珍獣の王とは?
南アフリカの5大動物といえば、ライオン、ヒョウ、スイギュウ、ゾウ、そしてサイだ。しかし、珍獣を愛してやまないルーシー・クックにとっては違う。知名度の低い、嫌われ者の生物たちの名誉を挽回すべく、彼女は今日も世界中を飛び回る。今回、彼女が南アフリカで出会ったのは、5種類の、ちょっと不気味で得体の知れない生きものたち。ハゲワシ、トカゲ、タランチュラ、センザンコウ、そしてヒヒだ。実はこの生きものたち、南アフリカの文化や伝統を知る上では欠かせない存在なのだ。旅行者や保護活動家たちが見落としがちな、南アフリカの知られざる一面を、この神秘的でミステリアスな生きものたちが教えてくれる。今回もルーシーが、珍獣たちの魅力をたっぷりご紹介する。