失われた文明にまつわる伝説は、いつの世も人々を夢中にさせてきた。
大航海時代、探検家たちは“未知なる大地”あるいは“知られざる土地”を求めて太平洋をやみくもに捜索したものだ。今日に至るまで、イースター島の有力者たちは、彼らの祖先は“ヒバ”と呼ばれる大陸から来たと主張している。この大陸は、大災害で海に沈んだと信じられているのだ。
今、新しい科学的証拠によって、人里離れたポリネシアが古代に栄えた文明の中心地であったという可能性が浮上した。400年以上もの間、マルケサス諸島として知られている島々は以前、ポリネシアの人々から“ヒバの島々”と呼ばれていた。
マルケサス諸島は、失われたヒバ大陸の一部なのだろうか?考古学的、および地質学的新証拠のほか、何世紀にも渡って口頭で伝えられてきた伝統や航海技術を用いて、太平洋に眠る大陸の謎を解き明かす。
同時に海や探検の世界、犠牲となった人々、コロンブスがアメリカ大陸を発見する何世紀も前に、最も大きな海洋を旅した偉大な航海者たちの話も描き出す。