アメリカのミシガン州ディアボーン市にあるフォード社の自動車製造工場、ディアボーントラックプラント。フォード社の工場でも、最新の製造技術を持つ工場だ。ここでF-150は製造されている。工場内には、3つの建物があり、車体部門、塗装部門、最終組立てラインに分かれている。効率よく商品が出来上がるよう設計されているこの工場では、1分毎に新しいF-150が出来上がる。ここで製造されているのは、全11種類のF150モデルのうち、10種類。F150は、世界中で販売されていて、色やクッションやエンジンなど、50000万通りの組み合わせが可能だ。
めったに見られないポルシェ・パナメーラの生産現場。パナメーラは、ポルシェ初の4ドアタイプで、ハイパフォーマンスなスポーツセダンだ。これまで、4ドアはおろか、4人乗りのタイプすら製造したことがなかったポルシェが、未知の領域に踏み込んだのだ。ポルシェの新しい挑戦は、成功を収めた。2010年4月、アメリカ国内におけるポルシェの販売台数でナンバーワンに輝いたのは、パナメーラだった。
BMWは、一番人気のモデル、X3を製造する工場を、サウスカロライナ州スパータンバーグ市に移動した。この工場では、大量の需要に応えるために、製造を50パーセント増加させ、1000人を新規で雇用。また、300台のロボットを追加購入し、工場の面積を約93000㎡広くした。環境にも配慮していて、地域のごみ処理地から発生するメタンガスを利用するエコな塗装工場まで設立。“無欠のドライビング・マシン”の舞台裏をぜひご覧あれ。
アストンマーティンは、世界金融危機の真っただ中に、100万ポンドの新車ONE-77の生産を発表して、世界の自動車業界を驚かせた。3年以上もの間、この車のデザインや製造過程などのONE-77制作の裏側を、カメラは追い続けた。今回の「世界の巨大工場」では、ONE-77の構想から発表までの驚きの工程に密着する。アストンマーティンは、どうやって成功したか?経済学者たちが、世界市場が崩壊するかもしれないという問題に頭を抱えている時期に、どうすれば、100万ポンドもする自動車を販売出来たのか?ONE-77は、完成するのか?“芸術的な車”という表現にマスコミはどう反応するのか?この不景気に、これほどの高級車を購入する人はいるのか?を探る。
75年に及ぶ伝統的な自動車の歴史をどうやって改善させるのか?先進の宇宙工学技術を応用して作られたジャガー独自のアルミニウムボディのおかげで、ジャガーの新型XJは、ますますパワーアップし、そしてより軽くなった。イギリスのキャッスル・ブロムウィッチにあるジャガーの巨大工場で、ジャガーの新型XJのデザインの秘密を探る。
トラックを作り始めた時、マック兄弟には理想があった。それは、世界で一番エンジンが優れた耐久性のある丈夫なトラックを作ることだった。それから100年以上を経て、マック・タイタンはその伝統を受け継ぎ重量物運搬用トラックの新たな基準となっている。クロムを鋼鉄で固めた10トン以上の胴体、605馬力、そして200トンの積荷を運べるトラックは、地上を走るトラックの中でもずば抜けてパワフルである。
舞台はプエルトリコのサンフアンにあるバカルディの工場。家族の伝統と技術が出会って作り出された世界中で大人気のラム酒、バカルディ。 “ラムの大聖堂”として知られている蒸留酒製造所の本部では、150年前の創業当時と同じ調合と熟成方法で年間2000万ケース以上ものラムが製造されている。
フリトレーは、ポテトチップス市場でも一、二を争う企業だ。7月4日の独立記念日のために、フリトレーは45万キログラムのジャガイモを使って、いろんな味のポテトチップスを製造する。ジャガイモは、北アメリカ中のジャガイモ農場から仕入れていて、ポテトチップスを製造するのは、革新的な機械だ。ジョージア州ペリーにあるフリトレーの工場は、約9万平方メートル。年間で最も忙しい時期のために、24時間稼働している。
今回は、イタリアの有名バイクの工場に潜入する。イタリアのデザイナーやエンジニアはどうやって最先端かつハイレベルな技術のバイク、ムルティストラーダ1200を製造しているのかを、今回特別に見せてもらうことになった。ドゥカティのデザイナーとエンジニアは、急激に発達したエレクトロニクス技術と、長年に及ぶレースでの実験データを基に、1台で4通りに変身することができるバイクを作り上げた。スポーツバイク、長距離ツアラー、アーバン、ロードエンデューロへとボタンひとつで自在に切り替わるバイクはどうやって作られたのか。その秘密に迫る。
アルストム社は、30年以上に渡り、世界でも最速の列車を、手作業で製造してきた。過去に製造した、鉄道を走る最速の列車は、3つの世界記録を達成した。2007年には、時速574.8キロメートルを出して、新記録を達成し、業界を驚かせた。今回は、アルストム社が、初の高速旅客列車TGVの製造に使用した最先端のスピード技術の構造に迫る。この技術をどのように応用し、最新の高速列車AGVを製造したのだろうか?ハイテクな高速列車の舞台裏が段階的プロセスを通して、今回初めて明かされる。AGVは、軍用機からアイデアを得てデザインされた。速さだけでなく、環境への配慮も忘れていない。現在、アルストム社は、初の旅客列車としてのAGVをイタリアで試運転している最中で、今後はフランスとイタリアの工場で、さらに25両を製造する予定だ。今回は、テレビ初放映となる、イタリアの郊外で行われる実際のAGVの試運転をお見せしよう。