捕食者たちは、得意な狩りのスタイルがそれぞれに違う。息を殺して身を隠し、獲物を待ち伏せする動物もいれば、背景に溶け込んで音もなく忍び寄り、力で相手を征する動物もいる。彼らは生存競争のトップに君臨する王者だ。数千年かけて、鋭い感覚、抜け目のない戦略、電光石火の反応、驚きの肉体の進化を手に入れた結果、獲物にほぼ勝ち目はなくなった。
生存競争では、数の多さが優位になることもある。狩りの勝率が上がるだけでなく、生死そのものを分けるのだ。仲間で協力して狩りをするマイルカ。一方サメは、イワシの大群にたった1匹で襲撃を加え、クロコダイルは、獲物を分けるときだけ協力し合う。また、群れでなら戦える場合もある。群れで10倍ほどの大きさの獲物を倒す野生の犬や、ライオンに反撃を加えるバッファローなどだ。今回は、アフリカ最強の動物たちを紹介する。
捕食者たちが、狩りで獲物を仕留めるために使う様々な武器。牙や爪、くちばしなど、獲物に必殺の一撃を加える道具をそれぞれに持っている。そういった最強の捕食者たちが生息するアフリカで、動物たちは、明日の命の保証もないままに懸命に生きている。