手つかずの美しい大自然で繰り広げられる、多様な生物たちの生と死の物語
ごつごつした岩に覆われた絶壁が、人けのない海辺からそそり立ち、陸にはセコイアの木々が、海中には海藻の森が広がる。大自然が息づくカリフォルニアのビッグサーは、大地と海が出会う、地球上で最も素晴らしい場所かもしれない。しかしその美しさは死と切り離せない。水面下のせめぎあいは激しい荒波となって岸に打ち寄せ、静かな草原は黄褐色の捕食者を生みだす。ラッコやアシカ、クーガー、コヨーテ、そして希少なカリフォルニアコンドルなどは、手つかずの自然あふれるビッグサーを象徴する生き物の一部にすぎない。いずれの生息地でも、生き残るためには犠牲が伴う。生と死は隣り合わせなのだから。
■60分