ワーキング・ドッグの仕事は、空港警備から災害救助、戦争の前線活動まで、多種多様な環境が舞台となっている。だが科学者たちは犬の能力に関するこれまでの概念を次々と打ち砕く。番組では、犬に仕事をさせる驚くべき方法を発見するため、その過程の裏側に迫る。現代では医師や科学者、そしてセラピストが、視覚障害者のために目となり、聴覚障害者のために耳となり、身体障害者のために足となって働く犬を養成、犬の能力を利用して人間の暮らしを変えている。今日の犬たちは、人間の20万倍といわれる嗅覚を使い、糖尿病患者の血糖値の変化やてんかんの発作、ガンまで見つけるよう訓練されている。番組では犬の非凡な能力に隠された科学を探り、それを巨大な「ロボット犬の鼻」で再現。カリフォルニアからロンドン、ニューヨーク、そしてメインまで、犬の能力における謎と、それを介助や人命救助にいかに利用できるかを調査する。
アメリカの税関国境警備局の警察犬は、国境を守るためになくてはならない存在だ。その類いまれな嗅覚を使い、警察犬は密輸薬物や隠れた密入国者を発見したり、砂漠で立ち往生した人の場所を特定することもできる。エル・パソの警察犬センターでは、まだ経験の浅い犬たちが、アメリカの新しい警察犬チームに入るべく訓練を受けている。彼らは7週間にわたり、最も優秀な働く犬を育成するために考案された厳しい訓練を乗り越えていく。番組では、この驚くべき動物がいかに訓練され、アメリカの最も危険な国境地域に配備されるのか、その内側に迫る。砂漠での移動パトロールから都市港湾警備、そしてヘリコプターから飛び降りる訓練まで、彼ら警察犬はまさに最高クラスのエリート犬なのだ。
ニューヨーク市警の優秀な警察犬が、その命を危険にさらしながら隠された爆発物を嗅ぎ付け、犯罪と戦い、地下鉄を警護する様子を追う。国際テロの主要ターゲットである街で、犯罪とテロからビッグ・アップルを守るという任務を負った警察犬の仕事に終わりはない。