エンジニアのケビン・クックが、唯一現存する世界的な古代建造物に値札を付ける。ギザの大ピラミッドだ。エジプトの首都カイロの少し外れには、クフ王の遺骸を収容するために建造された575万トンの石灰岩の建造物がそびえ立つ。何世紀にもわたり、歴史家や考古学者や探検家がこの驚異的な建造物について執筆や考察を重ねてきたが、今まで価格をつけられたことはなかったのだ。ケビン・クックは3つの方法でピラミッドの価値を測る。スクラップ材としての価値は?建て直しの費用は?ビジネスとしての価値と、アメリカに持ち帰るとしたらいくらかかるのか?ケビンと一緒に世界を旅して、建造物の値段を考えよう。
マンハッタンの中心に100年近くも建っているグランドセントラル駅は、世界で最も大きく忙しい駅だ。10年かけて建築し、1913年に完成した建造物。今日、この駅は交通ハブだけでなく観光スポットとしても人をひきつけている。毎日75万人が訪れる中、電車に乗るために訪れる人はそのたった3分の1なのだ!その中で駅の実際の値段を考えた人はいるだろうか?
エンジニアのケビン・クックが“光の都”に行き、世界有数の象徴的な建造物、エッフェル塔に値札を付ける。塔は1889年のパリ万博の時に建設されて以来、セーヌ川のほとりに建っている。建設の目的は、フランスの技術が世界一であることを示すこと。その任務を請け負ったチーフエンジニア兼デザイナーのギュスターヴ・エッフェルは、空を目指して建設を開始した。高さは300メートル以上。その後40年間、その高さの記録を破られることはなかった。完成すると、200万人もの人が塔を上るために入場料を支払った。100年以上が経った今も毎年およそ600万人の観光客が訪れ、入場料を払っている。しかし、そのうちの何人が、この塔の実際の値段を考えたことがあるだろう?