南アメリカの北半分を占めるアマゾンは、広大な自然を有する。アカウアカリなどの珍しい野生生物の生息地なのだ。ジャガーやオウギワシ、アマゾンマナティーが安全に暮らせる数少ない地域でもある。巨大で濃密な森には、順応と生存の奇妙な物語が隠されている。第1話では、獲物を捕らえるために水面1メートルもジャンプする魚や、浸水した森の中を泳ぐアルマジロ、毒性の皮膚を持つカエル、一夜にして性別を変えるために甲虫を罠で捕獲する花などを紹介する。アマゾンでは、奇妙な共同生活も進化した。樹木はアリに食料と隠れ家を提供する代わりに、自身を守ってもらう。アリはその木が襲撃されたときには、命をかけて木を守るために戦う。一方で、アマゾンは危機に面している。人間がこの自然界にもたらした影響は、すでにアマゾンを大きく変えてしまった。森全体の健康の鍵を握るのは頂点捕食者である。科学者たちは、目撃できるのがまれで生態もあまり知られていないジャガーの研究に試みる。それは、成功するのだろうか?
地球上のどこにもこのような場所は全くないだろう。カメがヘビのように素早い攻撃をしたり、極小のカエルが巨大なタランチュラを守ったりする。しかし、美しくも残酷な一面なのが、アマゾンは様々な命をかくまっているが、その命は常に生き残るために順応しなければならないということである。生存への戦略は、森の地面から天蓋に至るまで日々、繰り広げられている。捕食者であるタランチュラは、危険な地上で暮らしている。しかし、ハミングフロッグはタランチュラと興味深い関係を築いている。クモの卵を狙うアリを捕食する見返りに、クモ形類生物から保護してもらっている。その他に、樹木やハチ、歯のするどいげっ歯動物が築く、順応と共同生活の驚くべき物語が存在する。一方で、アマゾンは危機に面している。動物たちは、生息地の変化や地球温暖化に伴う目まぐるしい変化に、どのようにして対処しているのだろうか?生存に対する数々のすばらしい物語を見ていくと、もしかしたらアマゾンは私たちが思っているよりもずっと順応性があるのではないかと思わせてくれる。