ディックとジェムが持ち前の工学技術で環境問題を解決するシリーズの第1回目。バースのサンドイッチ店が公害を出さない配達方法に悩んでいた。丘の多い街を敏速に移動するには自転車も電気バッテリーも不向きだ。2人は空気動力を思いつき、古いスクーターをリサイクル。ガソリンエンジンを空気圧モーターに、ガソリンタンクを空気圧シリンダに替えた。果たしてこのバイクは空腹のお客にランチを届けることができるだろうか?
ディックとジェムが、イングランド南西部の農場に登場。農業における化石燃料消費の問題に取り組む2人は、巨大な穀物乾燥機に目を留める。そのディーゼルエンジンは、自家用車のまる1年分の燃料を1日で消費してしまう。牛糞肥料を燃料に使うという野心的なプランを思いついたグレート・メカニックたちは、農場主と彼の息子3人の力を借りてバイオガス工場を建設し、肥料から出る天然メタンガスを活用できるようにする。
ディックとジェムは、グレート・メカニックとして活躍中。ハイキング客向けの有名なホステル「ブラック・セイル・ハット」を救うことが今週の2人のミッションだ。もうじき電気供給を絶たれ、閉鎖に追い込まれる心配もある、このホステルの解決策を見つけるために招かれた2人の唯一の味方は、自然がもたらしてくれる風と水だけ。2人は大胆な解決策を思い描きつつ、環境に優しいエネルギーを生み出す装置の建造に取りかかる。
スペインに旅立ったグレート・メカニックの2人は、太陽エネルギーの活用を試みるという今まででもっとも手ごわい課題に直面する。2人に協力することになったソーラー・パワーの信奉者たちは、伝統的なスペインの牧場を再生可能エネルギーによるエコ・ファームに変身させる計画を持っていた。彼らは極度の熱を克服し、機械的障害をものともせずに、太陽熱と風の力を実用的な機械力へと変える最先端マシンを造り出せるだろうか?
ヴェネツィアに赴いたグレート・メカニックの2人が立ち向かう相手は、環境を汚染する運送手段の1つ、モーターボートだ。元オリンピックのセーリング選手であるアルベルトは、エンジンがヴェネツィアを汚していることを説明する。2人は太陽熱で動くボートを造るが、ヴェネツィアの人々がより速い乗り物を好むことを見て取り、電動の高速ボートも造って、ヴェネツィアとその潟の旅に電力を即時導入できることを実証する。
ディックとジェムが、アイルランドの西海岸で波力発電プロジェクトに取り組む。今回は、サーファーのキースとロージーの移動式海小屋のパワーアップをシンプルな資材と限られた時間でおこなう。実地体験とデモンストレーションを経てできあがったのは、巨大な波エネルギーのコンバータ。本体は不要になった数本の下水管で作られており、コンクリートの波止場にボルトで留められている。装置は荒波に耐えられるだろうか?
メカニックの2人は、リバプール大学の建築学部長であるクローネンバーグ教授に招かれる。教授は、一般人の住宅購入がリバプールとイギリス全体で困難になっていることに対し、何らかの手を打ちたいと考えていた。2人と6名の建築科の学生たちは、金属製コンテナをわずか6日間で居住可能な家へと変身させる。実現可能なアプローチと環境に関する専門知識が、切実な社会問題に1つの現実的な解決策を与えたのだ。
今回ディックとジェムが助太刀するのは、ロンドンを拠点に活動する緑化団体「ツリーズ・フォー・シティーズ」。彼らは植樹活動のパイオニアであり、2012年までに100万本の植樹を目標に掲げている。ロンドンの中心にあるグループの本拠地に出向いた2人は、彼らの車のうち1台を究極のリサイクル・マシンに変身させる。2人は小型トラックにさまざまな装備を取り付け、不要な木材を燃やしてエンジンを動かせるようにする。