2010年4月20日に起きたメキシコ湾原油流出事故を振り返り、専門家たちが徹底的に大検証!
2010年4月20日に発生したディープウォーター・ホライズン石油掘削基地の爆発事故。水深1500メートルの海底にある油井からは、1日最大6万バレルに上る原油がメキシコ湾に流出している。上空には沿岸警備隊の若い女性パイロットが操縦するヘリコプターが飛行している。その眼下ではディスカバラー・エンタープライズ号を中心に60隻以上の船が集結、流出した油の回収作業を続けるものの、その量はわずかで流出量には追いつかず、海水で冷やされた油から上がる炎から出たガスを焼きはらうばかりだ。油はオレンジ、赤、黒とさまざまな色で幾筋にも海上を覆う。そして、私たちは11人の作業員が犠牲となった大火災の発生当日へといざなわれる。