南アフリカのシンギタ自然保護区内に生息するライオンの群れが巧みに狩りを行う様子を追う。ライオン達が独自の戦略を用いて狙うのはシマウマやインパラ、最も背が高い動物であるキリン。相手の裏をかいた狩りは容易ではない。獲物達も、それぞれ防衛機能を発達させているからだ。それでもライオン達は生き抜くために狩猟能力を磨き、食事にありつかなくてはならない。
リカオンは群れで狩りをする野生のハンター。彼らの本能的な戦略、戦法から実際の攻撃までを分析する。狩りの成功には工夫が不可欠。3つのグループに分かれて狩りを行うリカオンは絶滅の危機に瀕しており、子供達にエサを与え種を守っていかなくてはならない。番組では南アフリカのインフォロジ自然保護区内シャネに生息するリカオンの群れを紹介。群れを率いるのは2頭のリーダー、ロキシーとライトフェーズ。それぞれが数頭ずつ引き連れて合体した群れは、今や10頭の集団になっている。成獣10頭と子供達を養うため、群れは協力し合い3つの戦略を使い分け獲物を狙う。協調性と忠誠心に満ちたハンティングは彼らの生き残りを賭けた闘いを支えている。頭数が増加すれば、何頭かが群れを抜け新たな群れを形成し、遺伝的多様性を増加させ、種全体の存続を強化していくことが可能だ。