アメリカで最も有名なスタジアムが解体された。旧ヤンキー・スタジアムは水圧式の削岩機、ブローランプ、クレーンなどを使ってシステマチックに解体されていく。それにしても6万席のシートと、1万6千トンの鋼鉄、1万平方メートルの芝を運び出すのは想像を絶する作業だ。新しいスタジアムには1万2千本近い植物が植えられる予定で、現在建設が進んでいる。約80年の勤めを終えた有名な野球場に、ニューヨークと世界が別れを告げる瞬間をとらえた番組だ。
焼け付くようなテキサスの日差しの下で、米海軍で最も速く優秀な給油艦サバンナAOR-4が分解されてリサイクルされることとなった。この強靱な給油艦は20年間、艦隊の船から船へと燃料を給油してきたが、テキサス州の最南端にあるESCO マリーン社の廃棄物処理場へと最後の航海をする。そこでサバンナは丸裸にされバラバラにされて、リサイクル処分されるのだ。しかしESCOのオーナーであるリチャード・ジャロスと解体チームを悩ませる困難が待ちかまえていた。アスベストやポリ塩化ビフェニルといった素材だけでなく、長く整備を怠ってきたために船は解体者泣かせの状態になっていたのだ。
重い貨物を積んで世界各地を数十万キロの旅してきたボルボFH12が故障のために解体されることになった。環境への取り組みが盛んなスウェーデンでは、このトラックは90%の再利用を目指さねばならない。350馬力のエンジンから、2.5メートルの高さにある運転席まで、解体チームはリサイクルを念頭に置いてすべての部品を取り除いていく。車は生まれ変わり、さらに大きくなれるのだろうか?