1910年代は戦争が工業化された10年だった。まずクリスは戦前の発明品に注目する。屋根なしの小型軽自動車サイクルカーを代表するモーガンという3輪車や、一般大衆向けのロールスロイスに始まり、巨大な動く橋、新型兵器、トラック、第一次世界大戦の飛行機や軍艦などへと続く。クリスはテクノロジーがどう戦争を変えたかを説明し、初めて大西洋を横断した飛行機での刺激的なフライトを体験するためにコックピットに入る。
第一次世界大戦の恐怖が去った1920年代は一時的な活況の時代で、スピードと活気とパワーに代表される10年だった。この時代にもやはり発明家たちがいた。クリスはこの時代に生まれたバイク、連結式の大型トラック、ガソリンポンプ、スリルに満ちた新しい世界を形にしたような飛行機などを調べる。また1920年代に火が付いたカーレースの人気を再現。そしてイギリスが造った世界最大のマシーンともいえる巨大ビルを探る。
戦争以上に技術革新を生むものはない。今回クリスは大空襲の火災を消す消火ポンプを使い、その後は英国空軍の管制センターを訪れて、バトル・オブ・ブリテンでの勝利にどれほどレーダーが貢献したかを知る。偵察機からモーターボートまで、そしてジェットエンジンから榴散弾に耐える消防車まで、この時代の発明が打倒ヒトラーにいかに役立ったかを紹介。そして戦後の平和な時代に求められたのがトラクターや自動車の新デザインだ。
1820年代は歴史上最も大きな変革の起きた時代だった。たった10年の間に、徒歩と馬しかなかった移動手段に新しく列車が加わり、イギリスの社会を永遠に変えたのだ。クリスはこの大躍進を調べ、最も古い線路の設置工事を見るために鉱山に入り、世界初の高圧の蒸気機関車トレビシックのパッフィング・デビル号に乗る。そのうえ勇敢なプレゼンターは、世界で最も古く有名な列車の踏み板に登って出発進行の合図をする。