厳しい環境で生きる多くの動物たちが、かなりの時間を"遊び"に費やしているのはなぜか?"遊び"は"生き残り"とどう関係があるのか?「遊びの力」では、"遊び"という楽しくかつ重要な行動に迫る。
哺乳類に幅広く見られる遊びは、単なるお楽しみにとどまらない真剣な行動である。オオカミやイヌはじゃれ合いながら、狩猟や戦いのスキルを身に付けていく。ヘラジカやシカは追いかけっこをしながら、肉食動物から逃げるすべを学ぶ。人間の子供たちは遊びを通じて協力や信頼を学んでいくのだ。
感動的な映像により、遊びが持つ素晴らしい力が明らかにされる。動物園では1頭のメスのホッキョクグマが他のクマとの交流を拒み、繁殖能力が懸念された。そこへ別のクマが根気強く遊びを仕掛けることで、かたくなだったメスの心はほぐれていく。水族館では外見をカモフラージュした飼育員が、親のいないラッコと遊びながら、生きていくのに不可欠なスキルを覚えさせる。「遊びの力」では、どのようにして遊びが発達したのか、なぜ一部の動物は成長してもふざけ合うのか、遊びがないとどうなるのか、などの疑問に答えていく。
このスペシャル番組は、人生というゲームには遊びが不可欠であることを証明している。