ギャンブルといえば、ラスベガス。しかし、砂漠のど真ん中に造られた人工オアシスであるこの街を支えているのは、実はギャンブルではない。24時間眠らない都市にとって必要不可欠なもの、電力。街の動脈は送電線、そこを流れる電気は血液なのだ。砂漠に根付いた巨大都市を動かしている壮大な“電力システム”を重点的に、知られざるラスベガスの姿を紹介する。
世界でも最大級の街、メキシコシティー。1800万人が生活するこの都市は、単なるメトロポリスではない。ここはゼロ地点なのだ。メキシコシティーは、世界的にも有名な地震の頻発地帯や活火山に囲まれている。さらに、街の土台は不安定な埋立地という恐ろしい立地条件。いつ“決定的”な瞬間に襲われてもおかしくはない……。
アジア経済の中心を担う香港は、地球上でも屈指の人口密度。タヒチとほぼ同じ面積の都市に、なんと約7百万人が生活している。過密の一途をたどる香港では、どんなに小さなスペースでも昔ながらの技術と最先端テクノロジーを使い分け高層ビルを建ててしまう。また、カンフーという武術ひとつで世界を征したジャッキー・チェンのビジネス成功にも注目する。
多くの巨大都市と同様、川の上に造られた都市ロンドン。ロンドンをここまで発展させ支えてきたのは、水をたたえる川のほか、陸と空を走る交通網がある。人々の生活や都市そのものが潤滑に機能しているその裏側では、これら3つの支柱が精密で功名なシステムのもと不休で稼動し続けているのだ。
艶やかな光の街、パリ。この大都市の地下には、総長200万メートルを超える丸天井式トンネルが脈々と走っている。この通路は、パリジャンが1日に使用する4,000万リットルもの汚水が流れる下水道としての用途のほか、光通信のケーブルを張り巡らせ都市のコミュニケーションシステムの構築や、地上では目にすることのない電力ケーブルも配線されている。
地球上で2番目に巨大な都市、サンパウロ。1,000万もの人口を抱えるこの都市の最大の悩みは、人口密度ではなくゴミの問題。1日に吐き出されるゴミの総重量は、ピサの斜塔と同重量に相当する14,000トン。環境問題や疫病などの元となるゴミの山問題にメスを入れる“リサイクル革命”、それはバンデランテという埋立地から始まった——。
世界の歴史上で最大級の公共事業となる、インドの都市ムンバイの交通改善巨大プロジェクトに密着する。まずは、人工増加に対処するための都市開発となる電車の線路と水上交通の統合。その次のプロジェクトは、50本を越える高架道路の設備が整うことによって、都市内部の道路整備がなされると同時に、ムンバイと他の都市とをつなぐ道筋もスムーズに開かれる予定だ。
アメリカ大陸で最大級の都市、ニューヨークシティー。このビッグアップルを支えているのは100年の歴史をもつ地下鉄。都市に張り巡らされた交通網のおかげで都市生活者のうち85%は車を所有していない。郊外と都市を結ぶ14,000メートルもの路線と、それらを潤滑に機能させる信号システムの仕組みを紹介する。
世界中点在する巨大都市へとカメラが密着、その緻密なまでに計算されたメカニズムや知られざる裏事情などを赤裸々に紹介する。
台北101。高さ500メートル、世界で最も賑やかな大都市の一つである台北にそびえ立つ地球上で最も高いビルだ。設計と建設の技術の粋を集めた台北101は力と名声の象徴である。
しかもこの超高層ビルが建つ台北市は、世界で最も多く地震が頻発する環太平洋火山帯に位置しているのだ。この世界一高いビルの輪郭は自然を取り入れ、その設計は未来を先取りしている。近代建築の最先端を行く台北101は、時代の先端