アフリカの大地の約3分の1を占めるサハラ砂漠。ここは地球上で最も暑い砂漠だ。この過酷な大地で生命が存在することは、到底、不可能に思える。だが、広大な砂漠の奥には、独自の生存能力を身につけた驚くべき生き物たちがひっそりと暮らしている。サハラ砂漠には水場や草原、岩地、海辺など多様な景色が広がる。生き物たちは確かな意志と、あくなき知恵を武器にこの極限の環境を自らの住みかとし、懸命に生き抜いているのだ。
アフリカ大陸の面積の半分を占める広大な平原は、地球上で最も多くの野生動物が集まる場所だ。大地が激しい力で引き裂かれて生まれた湖沼。雨季の大雨で水没した湿地も、乾季に突入すると数週間で干上がってしまう。地形も季節も恒常的なものはなく、絶え間ない変化が起こっている。こうしたアフリカの平原を住みかとする動物たちは、生き延びるために、常に変化する環境を有利に生かす術を学ばなければならない。
アフリカの沖に浮かぶ楽園の島々は、大陸で最も孤立した果てなる世界。数百万年前に巨大な地震によって、本土から切り離されて以来、それぞれの島が独自の進化を遂げて、唯一無二の世界を築き上げている。地球で最古の島であるマダガスカル島から、比較的、新しく形成された島々に至るまで、そこに暮らす多種多様な生き物たちは、従来の常識を全て覆し、特殊な環境で生き残るために、独自の奇想天外な生きる術を編み出してきた。
アフリカは生き物にとって数多くの試練が降りかかる過酷な大地だ。地球上で最も暑い大陸である一方、場所によっては気温が氷点下11度まで急降下することもある。世界最速のペースで人口が増加しているこの大陸は、かつてないほど大きく姿を変えつつある。そのような環境を生き抜くことができるのは、並外れた適応力を持つ生き物たちだけだ。彼らは逆境をチャンスに変え、知恵を駆使して思わぬ方法で極限の大地を生き抜いている。
アフリカの大地の約365万平方キロメートルを覆うジャングル。その中で最大の熱帯雨林が、アフリカの“緑の心臓”と呼ばれるコンゴ盆地だ。数十億本の樹木が茂り、秘密の洞窟が横たわり、世界で最も深い川が流れている入り組んだ迷宮には、地球上の他の場所では見られない生き物たちが人知れず息づいている。そこにあるさまざまな危険から逃れ、好機を見出す生き物たちとって、これほどのすばらしい住みかは他にはない。
アフリカは驚異に満ちた大陸だ。地球上で最も多くの野生動物が集まり、ありとあらゆる環境が存在する。湖で狩りをするハイエナ、川で身なりを整えるカバ、崖の上で暮らすチーター、森の奥深くで求愛に励むヤミフクラガエル、果敢に敵に立ち向かうアフリカハサミアジサシ、命懸けで産卵するアオウミガメ。砂漠や山々、ジャングル、異国情緒あふれる島々など、変化に富んだ大陸で環境に適応して暮らす生物たちの姿を追う。
アフリカには大自然が広がり、地球上で最も象徴的な野生動物が暮らしている。しかし現在、その存在自体が脅かされている。重大な危機に直面するなか、アフリカの保全活動家たちは野生動物を保護し、自然との調和を築くための闘いを先導している。従来のアプローチでは守れないものがあることに気づいた彼らは、この危機的な状況のなかで保全活動の新たな道を世界に示し、人間界と自然界との関係を回復しようとしているのだ。