メキシコ湾でサメによる襲撃事件が立て続けに発生した。この地域では滅多に起こることのなかった人とサメの遭遇の原因を探るべく、専門家チームは調査に乗り出す。上空から撮影した映像により、噛みついたのはオオメジロザメだと判明する。しかし、人間は元々サメにとって捕食対象ではないのだ。気候変動、個体数の急増、そしてオオメジロザメの特殊な能力といった複数の説を検討しながら、不可解なサメ襲撃事件の真相に迫る。
サメを間近で見られるエコツーリズムは一大産業だ。バハマ諸島のリゾートでは巨大な水槽の中でサメと触れ合える野外水族館が人気を集め、20年近く事故なく運営されてきた。ところが最近、この施設や野生の環境でサメによる事故が立て続けに発生。この国で最も人気ある観光資源を脅かしている。そこで研究者たちは、人間の干渉によってサメの行動がどう変化しているかを分析。サメが人間を獲物と誤認する要因を解き明かす。
“世界のサメ襲撃の首都”と呼ばれるフロリダのニュースマーナビーチ。この異名のとおり、実際にサメとの接触事案が連続して発生している。調査チームはデータベースから接触した個体と思われる種を割り出す。また、サメが獲物を“目で探す”のではなく、“感知する”仕組みが解明される。一連の調査を通じて見えてきたのは、波を求める人間たちが、大昔から続く海の大饗宴に思いがけず迷い込んでしまっていたという事実だった。
今回はカリフォルニアでホホジロザメとの遭遇件数が増加している理由を調査する。サメの生息地として知られる南部だけでなく、近年では中部でもかつてない時期にサメが現れ始めた。保護活動によって個体数が増加し、海水温の上昇に伴って適応力の高いサメは北上を続けているのだ。またドローンを使った研究がサメの行動を理解する新たな手がかりとなり、サメが頻繁に人間の近くにいながら事故が起きていない事実も浮き彫りとなる。
ハワイのオアフ島で、サーファー3人とカヤックに乗っていた釣り人1人が、立て続けにイタチザメに襲われた。調査チームはイタチザメの行動パターンから事故の原因を探っていく。待ち伏せから高速で襲いかかる奇襲型の戦法が、獲物の見間違いにつながっているのではないかという説、10月にサメの襲撃が増加する現象“シャークトーバー”との関連、また賛否両論のある“人を好んで襲うサメがいる”という説などを検討する。
冬の観光シーズン真っただ中のマウイ島でサメの襲撃による死亡事故が起きた。マウイ島の沿岸ではハワイ諸島全体よりもサメとの遭遇件数が多い。その理由を探る調査チームはマウイ島の周辺に広がるサンゴ礁と浅瀬に注目。食料が豊富な浅海はイタチザメのメスが出産のために訪れる場所となっており、ザトウクジラの回遊時期とも重なっていた。こうした背景と遭遇事故との因果関係は? ハワイ先住民の伝承が科学的に裏付けられる。