ナショナル ジオグラフィック

メーデー!23:航空機事故の真実と真相

原題: AIR CRASH INVESTIGATION 23
メーデー!23:航空機事故の真実と真相の写真

放送予定

25.07.04 00:00
 トランスエア810便(原題:PACIFIC DITCHING) [二]
25.07.06 22:00
 エア・タホマ185便(原題:RUNNING ON EMPTY) [二]
25.07.11 00:00
 エア・タホマ185便(原題:RUNNING ON EMPTY) [二]
25.07.13 22:00
 スリウィジャヤ航空182便(原題:POWER STRUGGLE) [二]

番組内容

墜落する悲劇が起こるたびに世界の注目が集まる航空機事故。真相究明に乗り出したのは、航空産業の専門家たちだ。
『メーデー!:航空機事故の真実と真相』シリーズでは、航空史上に残る事故の真相を明らかにする。各エピソードでは、目撃者の証言や精緻な再現ドラマ、最先端技術のコンピュータグラフィックス、そして最終的に間違いを断定した事故調査官へのインタビューなど、あらゆる手段を駆使して航空機事故の真実に迫る。

■60分×11話

エピソード

「 トランスエア810便(原題:PACIFIC DITCHING) 」

貨物輸送を行うトランスエア810便がホノルルを離陸、飛行し続けようと奮闘するが、なすすべもなく太平洋に墜落した。沿岸警備隊による救助によってパイロットは2人とも生還し、両方のエンジンが同時に停止したと証言する。ところが海から残骸を引き揚げ、エンジン内部を調査しても証言を裏づけるものは見つからない。なぜ機長も副操縦士もエンジンが停止したと思い込んでしまったのか。事故調査官がデータをもとに究明する。

「 エア・タホマ185便(原題:RUNNING ON EMPTY) 」

エア・タホマ185便は貨物を載せてテネシー州メンフィスを離陸、オハイオ州シンシナティへの最終進入中、惨事に見舞われる。空港までわずか数キロメートル、パイロットから滑走路が見える距離で空から落下してゴルフコースに墜落、副操縦士だけが死亡した。残骸からエンジンを回収し調べてみると、墜落する前に2基とも停止していたことが判明する。しかし空港にたどり着くには十分な燃料があり、謎は深まるばかりだった。

「 スリウィジャヤ航空182便(原題:POWER STRUGGLE) 」

インドネシアのスカルノ・ハッタ国際空港を、モンスーンの影響でほぼ1時間遅れで出発したスリウィジャヤ航空182便。上昇していた182便は突然大きく左に傾き、きりもみ降下でジャワ海に墜落した。乗員乗客62名は全員死亡。墜落による強い衝撃で機体は木っ端みじんになり、事故原因の調査は難航する。それでも調査官は粘り強く手がかりを求め続けた事で、安全対策の制度をすり抜けた不具合が事故原因として浮かび上がった。

「 ルクスエア9642便(原題:SECOND THOUGHTS) 」

濃霧の中、ルクセンブルクの空港に着陸しようとしていたターボプロップ機のルクスエア9642便が、滑走路からわずか数キロの地点に墜落した。エンジンに異常は見つからず、事故原因の調査は行き詰まったかに見えた。しかしコックピット内の音声記録に残された不自然な音を解析したところ、機長が不可能なはずの操縦を行ったことが判明した。非常にまれと言われていた条件で出る装置の誤作動が、運命を変えてしまったのだろうか。

「 ローガンエアー670A便(原題:POWERLESS PLUNGE) 」

冬の夕刻、スコットランドのエディンバラ空港を貨物便のローガンエアー670A便が北アイルランドのベルファストに向かって出発した。ところが離陸後、数分でエンジン2基が停止して北海に墜落、パイロット2名が死亡。エンジンをメーカーで調べても故障等は見つからず調査に行き詰まるが、コックピット・ボイス・レコーダーの音声記録から最初の手がかりをつかみ、除氷システムや吹雪とエンジン停止の関係を解き明かしていく。

「 中国東方航空583便(原題:CABIN CHAOS) 」

北京発の中国東方航空583便はロサンゼルスに向かっている深夜、太平洋上空でジェットコースターのように急上昇と急降下を繰り返し、アリューシャン列島のシェミア島にあるアメリカ海軍基地に緊急着陸する。巡航中だったためにシートベルトを着用していなかった乗客が多く、2名が死亡し約150名が負傷した。激しい上下動を引き起こした原因を調べ始めたが、パイロットの証言に反して乱気流は起きていなかったことが判明する。

「 ミッドウエスト・エクスプレス航空105便(原題:DEADLY CLIMB) 」

民間航空の航空事故による死者が多かった1985年、ミッドウエスト・エクスプレス航空105便のDC9がミルウォーキーを離陸して数秒後、滑走路からわずか500メートルの場所に墜落。乗員乗客全員が死亡する悲惨な事故となった。国家運輸安全委員会の捜査官は部品の損傷が原因でエンジンが停止したことを突き止める。しかし本当の事故の原因はボイスレコーダーに録音された機長と副操縦士の間の会話が明らかにするのだった。

「 空中消火機 C-130 ハーキュリーズ(原題:FIREBOMBER DOWN) 」

オーストラリアの大規模な山火事に向かった空中消火用航空機C-130ハーキュリーズは、視界不良のため別の場所で消火活動に従事するべく移動するが、途中で墜落してしまい3人の乗組員全員が死亡してしまう。ATSBの調査官が、いまだ消火活動中の火災現場で墜落原因を突き止めようと懸命の調査を行う。調査の手がかりとなったのは目撃者の撮影した映像だった。そこには対応が不可能に近い突然の気象現象が映し出されていた。

「 ユーバーリンゲン空中衝突事故(原題:COLLISION CATASTROPHE) 」

ドイツ南部上空で、モスクワからスペインへ向かうバシキール航空のツポレフ機とイタリアからベルギーへ貨物を運ぶDHLのボーイング機が衝突し、地上にいた大勢の住民が大惨事を目撃した。残骸から2機が空中分解したことは疑いようがない。しかし捜査官は謎に直面する。機体を監視、誘導する航空管制官がいながら、なぜ2機は同じ時刻、同じ高度に到達したのか。そして空中衝突を回避するための安全装置が機能しなかった理由は。

「 エアボーン・エクスプレス827便(原題:FATAL TEST FLIGHT) 」

1996年12月22日夜、エアボーン・エクスプレスのパイロット3名と技術者3名が大規模な改造と改修を施したDC-8貨物機に乗り、テスト飛行に臨むが大惨事に終わる。コントロールを失い、バージニア州の山に激突して機体は木っ端みじん、乗員全員が死亡した。どこに問題があったのかを解き明かしていくうちに、離陸前の整備、手順書の不備、訓練内容などさまざまな要因が重なって破滅に追いやられた実態が明らかになる。

「 ロサンゼルス国際空港地上衝突事故(原題:NO EXIT) 」

ロサンゼルス国際空港に着陸したUSエアー1493便は滑走路上の別の航空機、スカイウェスト航空5569便と衝突し炎上。炎と煙に包まれた機内から脱出しようとする乗客たちは、それぞれの判断が導く運命に身を委ねる。そして生存者たちの証言は、21人の乗員乗客が亡くなった経緯を浮き彫りにするのだった。世界で最も忙しいと言われるロサンゼルス国際空港の管制業務におけるミスの重なり合いが、この事故の原因だった。

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