機首の制御を失った航空機は大惨事を引き起こす。真っ逆さまに地面に激突すれば、大破して証拠はほぼ残らない。アラスカ航空261便が太平洋に急降下。その理由が分からず調査は難航。アメリカン・イーグル航空4184便が墜落したのは、珍しい嵐と機体のデザイン上の欠陥が原因だった。突如コントロールを失い回転しながら墜落したボーイング737型機。似たような事故が相次いだことで、機材の致命的な欠陥が明らかになる。
絶望的な状態に陥った航空機3機のクルーたちの奮闘に迫る。トランスエア・サービス671便はフランスのアルプスで右翼のエンジンを失ったうえ、謎の出火に見舞われる。ポルトガル上空を飛行中のエア・アスタナ1388便はおかしな挙動を示し始める。クルーは原因を突き止め、操縦方法を見つけなくてはならない。フィリピン航空434便では客室で爆発が起きる。それにより飛行制御系のケーブルが破損し、客室の床に穴が開く。
どんなに優秀なフライトコンピューターでも、データが間違っていれば致命的な事故を引き起こしかねない。1機20億ドルの最新鋭のステルス爆撃機がアメリカ空軍基地で墜落し、史上最も高価な航空機事故となる。アメリカのチャーター機がポルトガル領の島の山頂に激突したのは、いくつもの間違いが雪崩のように重なった結果だった。相反する内容の警報が同時に鳴り響く中、世界でも有数の高性能なジェット機が大西洋に墜落する。
着陸に関連する3件の恐ろしい事故が天候の影響力を浮き彫りにする。マーティンエアー495便は大雨のなか着陸を試み、ポルトガルの滑走路に激突する。しかし事故の原因は悪天候だけではなかった。アメリカン航空1572便も嵐に見舞われるながら滑走路を目指す。追い打ちをかけるように管制塔が封鎖され、左右のエンジンが停止する。一方、エールフランス358便は横風と格闘するうちに滑走路の末端を大きく通り過ぎてしまう。
パイロットが危機的状況で訓練を無視すると致命的な事故につながる。元バスケットボール選手のスーパースター、コービー・ブライアントを乗せた最先端のヘリコプターが墜落する。危険が少ないはずのロサンゼルス上空で何が起きたのか。ミズーリ州ではコーポレート航空5966便が着陸時に墜落。ケンタッキー州レキシントンでは双発ジェット機が離陸に失敗し炎上する。どちらの事故もコックピット内の会話から原因が明らかになる。
悲惨な結果に終わった3件の進入が、速度と推力と疲労にまつわる問題を浮き彫りにする。悪天候に見舞われた双発のプライベートジェット、エグゼクフライト1526便はオハイオ州のアパートに突っ込む。アメリカン・イーグル航空3379便が着陸直前に起こした事故で、航空業界の闇が露呈する。グアンタナモ湾のアメリカ海軍基地で民間の貨物機が着陸に失敗。キューバとの境界付近で起きた事故には見えない要因が関係していた。