恐竜より古く、樹木より長い歴史を持つサメ。水面に飛び出して狩りを行ったり、擬態して獲物を待ち伏せたりと、その捕食能力は多岐にわたっている。サメはいかにして高い能力を手に入れ、頂点捕食者に上り詰めたのか。その答えは、独自に進化を遂げた体にあった。世界中の専門家による研究や、最新鋭のシャークカム技術での調査により、鼻先から尾にいたるまで、究極の捕食者になるべく進化をしてきたサメの秘密が明らかになる。
食料と繁殖相手を求め、広大な海を回遊する外洋性のサメ。その能力は非常に高く、大陸間を移動してエサ場を開拓し、定期的に同じ島を訪れ、獲物が現れる時と場所を記憶できるほど。なぜ、外洋性のサメは途方もない距離を正確に移動できるのか。サメに取り付けたカメラ映像や、特殊な装置を使った実験により、外洋に住むサメの驚きの生態が明らかになる。目印の無い青い世界で、サメはどのようにして生き抜いているのだろうか。
世界中の海を支配するサメ。今回は、暗く深い深海、極寒の北極圏、干満の激しい潮間帯など、とりわけ過酷とされる場所で生き抜くサメに注目。なぜ、サメは厳しい状況をものともせず生き続けられるのか。それは、長年の時をかけ進化した肉体と、環境に適応するため編み出された数々の戦略にあった。凍える海を生き抜くため体内に不凍物質を持つ種や、陸地を歩いて食料を求める種など、サメの驚くべき能力が次々と明らかになる。